「結婚するならこの人、やっと私に合う人に出会えた」 インドで出会いヨガへの考え方に共感
AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2025年1月13日号では、ともにヨガ講師のアニール・クマール・セティさんと秀子・セティさん夫婦について取り上げました。 【写真】この夫婦の写真をもっと見る * * * 1987年に結婚。 【出会いは?】妻がヨガの研修旅行でインドを旅したとき、夫が通訳兼ガイドとして同行。 【結婚までの道のりは?】夫が来日したとき、妻に連絡。ヨガへの考え方が似ていたことから、次第に友人から恋人へ。交際1年半で結婚。 【家事や家計の分担は?】家事はほぼ妻。忙しい時は、夫も洗濯や食器洗いなどをする。家計は別々のつもりだが、いつの間にか一緒に。 夫 アニール・クマール・セティ ヨガ講師/ラクシミィサンガヨガの会主宰 あにーる・くまーる・せてぃ◆インド・ニューデリー生まれ。デリー大学数学科卒業。同大中国語研究科日本語科卒業。1986年、来日。ヨガ講師として自身の教室を開く。94~2018年、外航クルーズ船で乗客にレッスン。企業研修に呼ばれることも多い。著書に『心と体を楽にするアニール先生の「ゆるヨガ」77』 親しくなったのは、妻の帰国後に送った私の手紙がきっかけです。自分の日本語の文章が日本人に伝わるかどうか、知りたかったのです。それから日本へ行く度に会うように。お互いに結婚を意識していましたが、秀子さんの態度がはっきりしません。渡航費用が底をついたとき、思い切って気持ちを確かめました。OKをもらえてほっとしました。 私たちは仕事もプライベートもほぼ一緒。妻は私の体の半分のような存在です。話が弾みますし、とくにヨガのことは、話が尽きません。 秀子さんは芯が強く、粘り強い。私たちがレッスンを始めた頃、日本ではまだヨガがよく知られていませんでしたし、逆風が吹いた時期もありました。でも「生活と共にある本物のヨガを伝えたい」という彼女の信念はゆらぐことなく、周囲の理解を待ち続けました。そういう妻に日々、自分の足りないところを埋めてもらっている気がします。 これからも秀子さんにはそのままでいてほしい。ずっと楽しく仲良く過ごしたいです。