大型書店戦争激化? 大阪「蔦屋書店」8日にオープン
大型書店激戦の梅田・館長はライバル意識なし
梅田ではここ数年、大型書店の出店が相次いでいる。2010年に約200万冊の品ぞろえで国内最大級の売り場を誇る「MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店」が開業。2013年には「紀伊国屋書店グランフロント大阪店」がオープンした。ほかに「紀伊国屋書店梅田本店」などもあり、梅田は一大激戦区には違いない。 そこで、小笠原寛館長(42)に質問をぶつけてみた。 ライフスタイル提案型は大阪の人たちに受け入れられるのか?との問いに小笠原館長は「駅直結型としては初めての店舗ですし、人の流れなどしっかり市場調査をしました。従って大阪の梅田に合わせた店舗づくりになっていて、アンケートに基づいた“カフェ”になっています。7つの駅がある大阪駅全体では1日240万人の乗降客数で、日本で第4位。4つのテーマ構成は、そういうアンケート結果に基づくもので、代官山ともまた違います」と答える。 また、大型書店の激戦区に新規参入で、ライバル意識は?という問いには「(当店は)書店と謳ってますが、営業スタイルが違いますので、他の大型書店さんへのライバル意識はまったくないです」と続けた。同店の亀井亮吾店長も、「本屋さんをやっているというイメージはまったくない。ライフスタイルの提案です。大型書店戦争というのはピンときません。居心地の良さを重視してますので」と話す。 本屋というイメージはないというライフスタイルの提案は、この激戦区にどのような一石を投じるのか。今後の動向が注目される。 (文責/フリーライター・北代靖典)