「虎に翼」吉田恵里香が続編を書くならそのテーマは…?
――語りの尾野真千子さんの役割が、ナレーションだけではなく、寅子の言葉を代弁したり、いろんな役割を担ってらっしゃると思うのですが、尾野さんの語りについて教えてください! 「尾野さんに決まったことが、すごくうれしくて。語りの幅が広がったなと思って(台本を)書いていました。短い文章で感情移入をしなきゃいけないのが語りなのですが、『スンッ』『はて?』のような短い言葉に込める感情が素晴らしいんです。『虎に翼』においては、寅子の感情を視聴者にナビゲートする役割も担っているので、題材的に暗くなりがちな『虎に翼』が明るくポップなものになっているのは、語りの影響も大きいなと。あとは、実際に聞いてから『尾野さんだったらこの短い説明でもいけるな』とか、逆に『この長い説明のセリフもいける!』と信頼度は上がりましたね。説明しなきゃいけないことが多い題材でしたが、そこの不安感はなく書けたのはすごくありがたかったです」 ――周囲の方からの朝ドラの反響や、SNSで意外な評価だった反響を教えてください。 「10年ぐらい連絡を取っていなかった同級生から、『ネットニュースになってるよ』と連絡が来て、コミュニケーションのきっかけにつながったのが良かったですね。息子の朝の支度が手間取らなかった日は、リアルタイムでハッシュタグの投稿を見ているんですけど、轟がすごく愛されていて驚きました。私も好きなキャラクターですが、ここまでみんなに愛されるとは思っていなかったです。轟は、難しいキャラクターとして出てきたので。彼が愛されることになったのは戸塚さんの力ももちろんあると思うんですけど、うれしいなと。制作陣に愛されていた小橋に続き、思っていました」 ――吉田さんは、夢を口に出していくタイプだとお伺いしました。朝ドラの脚本が夢だったということで、次なる夢を教えてください! 「また朝ドラをやることですかね。朝ドラのオファーが早いうちに来るのが、夢ですね!」 ――次の作品も楽しみにしています! ありがとうございました。