【サマーチャンピオン】3年前の覇者ラプタスは先行力健在 転厩2戦目で古豪復活を狙う
[JpnⅢサマーチャンピオン=2024年9月1日(日曜)3歳上、佐賀競馬場・ダート1400メートル] ラプタス(セン8・栗東=渡辺薫彦厩舎) 父ディープブリランテ 母エアラホーヤ 母の父ボストンハーバー 通算10勝、そのうちダートグレード5勝を誇る実績馬。デビューからの3戦は芝で勝ち切れなかったが、ダートに替わって才能が開花し、未勝利から破竹の4連勝でオープン入りを果たした。 昇級2戦目のJpnⅢ黒船賞であっさり初タイトルをゲットすると、続くJpnⅢかきつばた記念も完勝。ダート短距離界のエースに名乗りを上げた。その後は4連敗を喫したが、5歳を迎えて復調。ポラリスS、JpnⅢかきつばた記念と連勝すると、ひと息入れて3年前の当レースに臨んだ。鞍上は名手・鮫島克也(現調教師)。58・5キロを背負いながら2着馬を1秒3も突き放す堂々の快勝劇だった。 しばらく勝ち切れない競馬が続いたが、一昨年の秋には初の海外遠征となったGⅢコリアスプリント(韓国)で2着に好走。さらに、12月のJpnⅢ兵庫ゴールドTではシャマルやイグナイターといった後のJpnⅠ覇者を負かす活躍を見せた。 近況は好成績を残せていないが、昨年のJpnⅠ・JBCスプリント(大井1200メートル)でもハナを切ったように軽快な先行力は健在。松永昌博調教師の定年に伴って渡辺厩舎に移籍して2戦目で、調整パターンはなじんでくるはずだ。前走(60・5キロ)に続いて今回も60キロを背負うだけに楽観はできないが、3年前に制した舞台で久々の美酒を味わいたい。
東スポ競馬編集部