巨人・西舘勇陽 あらゆる役割の経験を糧に/即戦力と言われて
ドラフト1位で入団した西舘勇陽は前半戦のブルペンを支えた1人だ。中大時代のリリーフ経験を生かし、勝ちパターンの一角として開幕一軍入りを果たした。 【選手データ】西舘勇陽 プロフィール・通算成績 代名詞のクイック投法でプロの打者を翻弄。2012年に中日・田島慎二がマークした新人最多に並ぶデビューから10試合連続無失点を記録。「自分の力というよりは、周りの人に助けてもらいながらやれている」と言いながらも、ルーキーがプロの水に慣れるのは早かった。 5月26日の阪神戦(甲子園)では同点の9回に登板し、中軸を三者凡退に抑えた。延長10回に味方が勝ち越して通算18試合目でプロ初勝利。敵地・甲子園でのヒーローインタビューでは虎党から愛あるヤジを浴びながら「ビジターなので、どう喜んでいいのかよく分からなかった」と初々しさを見せた。 後半戦から先発に転向し、主に二軍で経験を積んだ。8月23日の中日戦(東京ドーム)ではプロ初先発を果たすも5回6安打4失点で2勝目はならず。クライマックスシリーズでの登板はなかったが、リリーフでメンバー入り。「中継ぎの勝ちパターンやロング、先発も1回。ファームでも投げて、いろいろ経験させていただいた」と今季を振り返る。 今オフはレベルの高いプエルトリコでのウインター・リーグに派遣される予定。「自分が選手として知られていない場だと思うので、いろいろなことをどんどん試したい」とオフも野球漬けの覚悟だ。 写真=BBM
週刊ベースボール