木村ミノル「勝てば僕がエース。YA-MANにはプロデューサーに専念してもらって安保瑠輝也を連れてきてほしい」【FIGHT CLUB.2】
それはK-1で王者になる前くらいから? 「試合のプレッシャーという意味ではK-1をやめてからの試合は変わった試合が多かったり、プレッシャーがかかる試合が多くなったので、K-1をやめた後のほうが意識しています。自分の悪いところをビビらないで出すということを」 今はフリーなので「負けたら終わり」くらいの気持ちで試合をしなければいけない? 「そうですね。ずっとフリーでいろいろな試合を受けているので、1個1個自分の任務を果たして、ベストを出すということを心掛けています。自分の試合の面白さの中には自分の気持ちの弱さなんかも含まれていたりすると思うので、それも全部エンターテインメントとして一括りにして、いいところも悪いところも含めて自分らしさが出ればいいのかなと考えています」 9月30日に行われた公開練習の後の会見ではYA-MAN選手の「カーフキックで終わらせようと思っている」という発言に「カーフキックはあまり分からない世界の話なので、なるべくなしにしてほしい」と返していました。木村選手がK-1でガンガンやっていた時はまだカーフキックがここまで流行っていなかったですよね? 「そうなんですよ。あの発言にはそういう意味があって。僕はカーフが流行りだした時は格闘技をやっていないんですよ。その時はボクシングの練習に専念していたので、キックの練習はほぼやっていない。なのでカーフキック業界のことはよく分からなくて(笑)。“なんであんなに効くんだろう?”ってところからスタートしているんで。でもYA-MAN選手は狙ってくると思うので、最近はアレックス・ペレイラのカーフキックのカットを真似しています(笑)。“すぐにはできねえ”とは言われながらですけど(笑)」 煙幕を張っていたわけではなくて? 「伝えとかなきゃいけないなと思って(笑)」
今回はオープンフィンガーグローブの戦いにおいてはナンバーワンのYA-MAN選手が相手です。ここで勝てば、当然「次も出してくれ」という話になりますよね? 「出たいですね。そうなった暁には叶うかは分からないけど、安保瑠輝也を『FIGHT CLUB.3』に連れてきたいと思っています。オープンフィンガーで戦いたいですね」 YA-MAN選手にはプロデューサーに専念してもらって、安保選手との交渉は任せたぞ、と? 「そうですね(笑)。“俺がエースだ!”と宣言してもいいんじゃないかと思うんで、プレイヤーは任せてほしいですね。YA-MAN選手にはプロデューサーに専念してもらって、ぜひ僕と安保の対戦を実現させてほしいですね」 公開練習の後の囲み取材の時にはプロレスに対する熱い思いも口にしていました。 「プロレスは子どものころから好きで、今はWWEに名前が変わっていますがWWFの頃から見ています」 身長が190センチあったら最初からプロレスやっていたかもしれない? 「そうかもしれないですね。自分の体格とか環境の中でできるのがキックボクシングだったので、それをやっていますが、夢としてはプロレスをどこかでやりたいと思っています。格闘家になってからは、格闘技にのめり込んでやっていますが、今は格闘家が影響力を持てたりする時代になりました。もう一つの夢として、プロレスをやってみたいとか、映画とかで戦っている姿を見せたりとか、最終的にはそういうところにいきたいと思っています」 木村選手が思うプロレスの良さってどういうところですか? 「なんというか、自分を表現し続けられることじゃないでしょうか」 どういった選手が好きですか? 「ジョン・シナとかストーンコールドとか。そういうスター選手は自分たちが思う世界観がありますよね。マスクマンとかも好きですね。あとは打撃を使う選手とか。今まではKENTA選手が好きだったんですよ。ヒザ蹴りとかやるじゃないですか。そういうレガースをつけてキックをやって、みたいな選手が好きでしたね。僕はずっと格闘技に魅了されてやってきたんですが、エンターテインメントが好きなんです。WWEの入場が好きだし、選手のスター性が好きだったりして、そこにエネルギーをもらったりするので、自分もそういうふうに魅せられる選手になれればという感じです。格闘技では行けるところまでいきたい。格闘技で映画にも出たいし、映画の中に実際に試合があってもいいと思うし。そういう感じで広がっていければと思っています。最終的にはプロレスをやりたいです。なのでそこにつながるようにやっていければなと思っています」
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