2024年8月の欧州新車販売、EV大幅減で3カ月ぶりマイナス 欧州自動車工業会
欧州自動車工業会(ACEA)まとめた8月の欧州新車販売(主要31カ国、乗用車)は前年同月比16.5%減の75万5717台と、3カ月ぶりに前年実績を下回った。電気自動車(EV)が同36.0%減と急減した。ハイブリッド車(HV)は同8.3%増の23万6579台と、パワートレイン別では唯一、増加した。ただ、日本の自動車メーカー各社は軒並み、前年実績を下回った。 ガソリン車(同17.7%減)、ディーゼル車(同26.3%減)とも販売が減る中、電動車への移行が足踏みしている。EV販売は12万5833台で、パワートレイン別のシェアも16.7%にとどまった。特に欧州最大市場のドイツ(同68.8%減)、2位のフランス(同33.1%減)での落ち込みが響いた。プラグインハイブリッド車(PHV)も同22.1%減の5万2860台と低迷した。 メーカー別では、フォルクスワーゲンが17万9041台と同14.8%減ながらトップシェアを堅持した。日本メーカーでは日産自動車が8641台(同35.7%減)と大きく販売を落とした。トヨタ自動車は5万4539台(同4.3%減)、スズキは1万436台(同10.0%減)、マツダは8308台(同19.7%減)だった。 一方、1~8月の累計販売は866万1401台(前年同期比1.7%増)で、前年を上回る水準をかろうじて維持している。