和田秀樹が<女性は60歳になったらやりたい放題で生きていくべき>と断言する理由とは…第二の人生は「偽りの自己」から「本当の自己」で進むべし
◆60代は新しい友人をつくりやすい 義務感だけの人付き合いは不要である一方で、本当に気の合う人たちとの付き合いは、心身の健康にも良い影響を与え、第2の人生をより豊かなものにしてくれます。 すでにいい距離感で付き合える気心の知れた友人がいるのなら、その人たちとの付き合いを大事にすればいいと思いますが、もしそういう相手に心当たりがないとしても心配することはありません。 なぜなら60代女性の意欲や行動力を支える男性ホルモンは、積極的な人付き合いも後押ししてくれるからです。 高齢男性は年齢とともに内向きになる傾向がありますが、女性はどんどん外向きになっていきます。 だから、若い頃は引っ込み思案だったとしても、この世代になると新しい友人をつくる意欲は高まっていくのです。 もちろんそのためには、家でじっとしていても始まりません。とにかくいろんなところに出向いて行って、気の合いそうな人がいたら自分から声をかけてみましょう。体を動かすのが好きなら、スポーツクラブなどに行くのが良いと思います。 また、趣味の講座なら同じ趣味の人と出会えるので、共通の話題も見つけやすいのではないでしょうか?
◆年齢を気にせず「やりたいこと」を楽しもう 面倒な人付き合いなど嫌なことは極力避ける一方で、「やりたいこと」には制限をかけてはいけません。 これからの「第2の人生」は、本当の意味での「自分の人生」になるわけですから、誰かに遠慮したり、世間の目を気にしたりしてはうまくいきません。 そういう姿勢を改めなければ、これから先も「偽りの自己」で生き続けることになります。 もっとも女性の場合、いい意味で切り替えが早いタイプの方が多いので、「偽りの自己」から「本当の自己」へと自分を変える能力も男性よりずっと高いと思います。 もちろん、それが何より楽しみというのであれば、これまで続けてきた趣味をさらに極めるというのでも良いのですが、もしも、ずっとやってみたかったことや興味を持っていることがあるのなら、ぜひ思い切って挑戦してみましょう。 高齢者の趣味というと、俳句とか絵画、陶芸や蕎麦打ちなどがイメージされ、なんとなく人聞きも良さそうに思うかもしれませんが、そんな固定観念にとらわれては絶対にダメです。 例えば若者文化の代表のようなYouTubeの世界だって、たくさんのシニアが活躍しています。 とにかくあらゆるジャンルにいろいろな可能性が広がっているのですから、やってみたいという気持ちがあるのなら、「もう歳だから」などと言って二の足を踏んだり、諦めたりする必要はまったくありません。 ※本稿は、『60歳から女性はもっとやりたい放題』(扶桑社)の一部を再編集したものです。
和田秀樹
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