「東南アジア青年の船」に参加 海外に三重・明和町をPR 水口さんが意気込み
昨年まで町の地域おこし協力隊として活動
昨年まで三重県多気郡明和町の地域おこし協力隊として活動していた水口佑華さん(28)=同町在住、津市出身=が「東南アジア青年の船」の日本代表団の1人として参加する。17日午後2時から町役場を訪れ、下村由美子町長に意気込みを話した。 「東南アジア青年の船」は、内閣府による国際交流事業の一つ。1974(昭和49)年の日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)との共同声明を契機に、各国政府との共同事業として開始した。18~30歳の青年が、ASEAN各国から集まり、相互の友好と理解の促進、青年の国際的視野の拡大、国際協力の実践力の向上などを図り、次世代リーダーを育成することを目的にしている。 コロナ禍の2020(令和2)年以降はオンラインで実施しており、今回は5年ぶりに海外航路での運航が復活した。11月1日から12月12日までのプログラムで、11月7日に出航予定で、船上と訪問国のインドネシアとベトナムで交流活動を行う。12月4日に帰国後は、国内の地方プログラムで函館や北九州などをグループごとに回る。 水口さんは20年に三重大学を卒業後、昨年まで同町の地域おこし協力隊として観光やコミュニティー創出、竹神社の御朱印デザインに従事した。現在はイラストや着付けなどフリーランスで活動している。17(平成29)年に三重県で同事業の受け入れ側として参加したときに感銘を受け、「自分も参加したい」と強く思っていた。21年にはオンラインで参加した。 今回は各国から約160人、日本からは21人が参加。県内からは水口さんだけが選ばれている。 この日、三重県青年国際交流機構の永戸真由子さん(38)=津市=と町役場を訪れた水口さんは「17年に受け入れをして、そこからほぼ毎年、何らかの形で関わっています。コロナもあり8年ぐらいかかってやっと参加側になれました。地域おこし協力隊の経験がすごく生かされている。明和での活動を思い出し、得た知識を出していきたいです」などと意気込みを話した。 下村町長は「明和町はインバウンドにも力を入れている。外国の方に明和町をアピールしてきてもらえたら」と話した。