2025年9月より「土日祝の中学校部活動」全面廃止の方針へ 市内22校が対象「子どもたちがいろいろな種目を経験できるような形になってほしい」 愛知・豊橋市
これまで継続的に部活動の“見直し”を図ってきた愛知県豊橋市。2022年4月からは「土曜日の活動は月2回まで」、「平日に2日の休養日」「平日の活動は、最大90 分まで」「土曜日、祝祭日等に実施する場合には、3時間程度で活動を終える」というルールのもとで部活動を実施してきました。 そんな豊橋市が新たな取り組みとして、中学校部活動を土曜日、日曜日、祝日は実施しない方針を決定。2025年9月より実施することを発表しました。 豊橋市担当者によると、キッカケは2022年4月にスポーツ庁、文化庁が「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」内で示した、「休日の学校部活動の段階的な地域連携・地域移行を進める」という意向でした。 この意向を受けて愛知県教育委員会は、2023年6月に『部活動の地域移行・地域連携の進め方に関するガイドライン』を発表し、「休日における地域の環境整備を着実に進める、平日については実情に応じて取り組む」という方向性を提示。これらの動きを受け、豊橋市では土日祝の中学校部活動を全面廃止する方針が決定したといいます。 同市では土日祝の部活動廃止に伴い、休日のスポーツや文化芸術活動の環境を保障するための施策として、小学生の放課後事業として実施している「のびるんde スクール」を中学生の土曜日にも拡大予定。「のびるんde スクール」とは、文部科学省が進める「新・放課後子ども総合プラン」に基づいて豊橋市が主体となって運営する放課後子供教室。週に2~3回、平日の放課後に行われ、スポーツや図画工作、英会話など多彩な体験活動を実施しています。 担当者によると、使用施設は小中学校の運動場や体育館、校舎などを想定。対象は小学校5年生から中学校3年生、参加する際は1回ずつ申し込み(1回300円を予定)を行い、会場や種目は自由に選択ができることを目指しています。 実施に向けて、さまざまな準備が進む豊橋市。担当者によると、「既存の地域クラブや総合型地域スポーツクラブと、施設の利用が重ならないように調整する」、「小学生と中学生が一緒に活動する際、ゴールやネットの高さ、ボールの大きさなど道具・設備を工夫する」など、実際に“どの施設”で、“何の種目を行うのか”などの各方面における調整が課題として挙がっているといいます。 本取り組みは、市内すべての公立中学校22校にて実施。対象となる各中学校からは「子どもたちが、いろいろな種目を近くの場所で、経験できるような形になるとよい」、「親しみたい、競技力を向上したいなど、いろいろなニーズに応えられるコースができるとよい」などの意見が寄せられているといいます。
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