ドクターイエロー2編成などが公開されたツアー＝19日午前、浜松市中央区のJR東海浜松工場

　JR東海は19日、東海道新幹線開業60周年記念ツアー「JR東海　浜松工場へGO」を浜松市中央区の同社浜松工場で開いた。関東や関西を中心に鉄道ファン約2千人が訪れ、老朽化のため来年以降に走行を終える点検用車両「ドクターイエロー」などを見学した。

ドクターイエローの前で記念撮影する参加者＝19日午前、浜松市中央区のJR東海浜松工場

　参加者は新幹線の団体専用列車で同工場に入場。ドクターイエローの「T4編成」（同社）と「T5編成」（JR西日本）が同時に展示され、車内を見学したほか、車体を背景に記念撮影をして引退を惜しんだ。新幹線の底部を見る体験などもあり、親子連れらが特別な時間を満喫した。

ツアーで公開された新幹線の底部＝19日午前、浜松市中央区のJR東海浜松工場

　埼玉県から家族で訪れた小坂颯志朗さん（10）は「なかなか遭遇できないドクターイエローを、こんなに近くで見られて良かった」と笑顔を見せた。 　T4編成は来年1月、T5編成は2027年以降に運行を終える。ツアーは20日にも実施される。