紫金山・アトラス彗星を豊橋で撮影
「紫金山(しきんざん)・アトラス彗星」が地球に接近し、観察できる状態になっている。愛知県豊橋市魚町の田辺正典さんが15日午後6時頃、撮影に成功した。 彗星は昨年、中国の紫金山天文台と南アフリカのアトラス望遠鏡が発見した。国内では12日頃から西の空の低い位置に見えており、16日頃から見やすい高さに移動している。望遠鏡や双眼鏡があれば10月末まで見えるという。彗星が日本などの北半球から肉眼で見えるのは、1997年のヘール・ボップ彗星以来27年ぶり。 田辺さんは小学生の頃から星を見るのが好きで、今も年に数回、海や山に出かけて天の川の星雲などを撮影している。今回も天文雑誌で彗星のことを知り、自宅などから一眼レフカメラで撮影に挑戦した。「肉眼ではっきり見えるほどではなかったのは残念だが、尾も発達していて、久しぶりに彗星らしいものを見られた」と喜んだ。【岸侑輝】