写真：ザイ・オンライン

　【株主優待】業績好調で優待内容も魅力的なアナリストおすすめの「株主優待株」は「良品計画」と「コメダホールディングス」の2銘柄！　 【図版】注目の株主優待株は？ ●「無印良品」で使える優待カードがもらえる「良品計画」や、 自社プリペイドカードがもらえる「コメダホールディングス」に注目！　 　株主優待を導入している銘柄が人気だが、株主優待の内容だけで飛びつくのは危険。というのも、業績が悪化すると、株主優待は改悪・廃止される可能性が高まるからだ。 　そこで、以下ではダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの小林大純さんが解説する「株主優待株の選び方」を紹介。インタビュアーの元AKB・武藤十夢さんとともに、最強の株主優待株を見つけるヒントを掴もう！　 十夢　最近、「QUOカード」の株主優待が新設されたニュースをよく聞きます。 小林　株式持ち合いの解消や、モノ言う株主の影響力が増えたことが背景ですね。株主優待を充実させて、企業ファンの安定した株主を増やそうという狙いがあるんです。 十夢　株主優待にも企業の戦略が隠れているんだ。株主優待株で失敗しないポイントは？　 小林　まずは、株主優待の内容だけに着目するのではなく、値上がりや配当できちんと自分の資産を増やしていくという大前提を持ちましょう。 十夢　たしかに。数千円分の株主優待狙いで保有するのに、株価が安定せず損していたら嫌ですよね。 小林　だから事業に強みがあるか、今後も成長が続くかという点が重要。 十夢　株主優待が今後も続くかってどう見分けますか？　 小林　企業にとっての株主優待の意図を考えてみましょう。例えば、自社製品や店舗で使える割引券の株主優待には、株主に事業への理解を深めてもらう意図があるわけです。 十夢　割引券をもらうと、実際にお店に行って商品を見ちゃいます！　 小林　一方で、例えば「QUOカード」の株主優待は、企業を知ってもらおうという姿勢ではないですよね。話題性重視の場合もあり、株主優待を継続する動機が弱いということになります。 十夢　あとは、やっぱり普段よく行くお店の株主優待だとうれしいですよね。 小林　ライフスタイルに合うかどうかも大事ですね。以下では、使いやすい株主優待を出すおすすめの銘柄を紹介するので、チェックしてみてください。 　ここからは、小林さんがおすすめする注目の「株主優待株」2銘柄を紹介しよう(※株価などのデータは8月6日時点。8月は株価の乱高下が激しかったため、6日時点の株価と最新の株価が乖離している場合もある。投資する際には最新の株価を必ず確認してほしい)。 　最初に紹介するのは、株主優待で「7％割引優待カード」がもらえる良品計画(7453)だ。 　良品計画は「無印良品」を展開する企業。株主優待でもらえる優待カードは、無印良品での買い物が7％割引に。利用限度額・回数の制限は設けられていないため、毎回の買い物で割引が適用され、無印ユーザーにはたまらない株主優待だ。小林さんは「全国の店舗で株主ミーティングを開催するなど、ファン株主の拡大に力を入れている。こうした姿勢の企業は優待も長く続けてくれそう」と期待する。 　なお、3月以降は既存店増収が続き好調。海外は中国の消費鈍化がネックだが、中長期的には成長の牽引役として期待できる。 　続いて紹介するのは、株主優待でチャージ式プリペイドカードの「KOMECA」がもらえるコメダホールディングス(3543)だ。 　コメダホールディングス(3543)は「コメダ珈琲店」などを展開する企業。コメダ珈琲店はモーニングサービスが特徴的な名古屋式の喫茶店として人気を広げ、店舗数は1000店超に拡大。FCへの食材の卸売中心というビジネスモデルで高収益。認知度も一段と高まり、店舗展開の加速に期待が持てる。 　株主優待でもらえる「KOMECA」は、全国のコメダグループ店舗で利用可能。10円単位で支払いができ、優待券使用時にありがちなお釣りの有無を気にしなくてよい点がうれしい。