DePINメディアネットワーク「PKT」がコインベースのL2「ベース」で始動、映画製作に透明性をもたらす
ハリウッドの映画ビジネスに不満を持つ3兄弟によって開発された分散型メディアネットワーク「PKT」は、イーサリアム上に構築されたコインベースのレイヤー2ブロックチェーン「ベース(Base)」上でローンチする最初のDePIN(分散型物理インフラネットワーク:Decentralized Physical Infrastructure Network)プロジェクトのひとつとなる。 PKTの創設コミュニティメンバーの1人で、ハリウッド映画『オブリビオン』やその他の数百万ドル規模の映画のプロデューサー、ジェシー・バーガー(Jesse Berger)氏は、映画製作にさらなる透明性をもたらす方法を探していたと語った。 バーガー氏が製作した映画の多くは大成功を収め、世界中で何百万人もの人々を楽しませたものの、収益の流れやプロデューサーとしてどれほどの報酬を得るべきかについては透明性がなかったとバーガー氏。彼は、ブロックチェーンが解決策になると気づいた。 「私は、すべての取引を透明性を持って見ることができる変更不可能な台帳と、プログラマティックマネーを可能にするスマートコントラクトという考え方に惹かれて、ブロックチェーンに夢中になった」 RokuやApple TVの分散型バージョンを目指すこのネットワークは、独自のプルーフ・オブ・ワーク(PoW)レイヤー1ブロックチェーンで2019年にスタートした。その最初のストリーミングプラットフォームであるBIAは、テレビと映画のハブであり、今年後半に運用を開始する予定だ。 「この問題を解決するために映画業界を攻撃しようとした人たちに欠けていたのは、常に観客のインセンティブの調整である。観客もひとつの要素であり、彼らよりも我々に報酬を払え、という問題ではないのだ」と、コミュニティ創設メンバーの1人であるジョッシュ・バーガー(Josh Berger)氏は語った。