DePINメディアネットワーク「PKT」がコインベースのL2「ベース」で始動、映画製作に透明性をもたらす
一般消費者に魅力的なプラットフォームを目指して
ジェシー・バーガー氏はまた、PKTにとって、暗号資産についてほとんど知らない(知ろうともしない)平均的な消費者がアクセスできるようにすることが重要だと述べた。暗号資産業界の関係者にこのプロジェクトを広めるのに役立つ用語は、他の人たちにとっては退屈なだけである。 「『DePIN』という言葉を使って一般の人々に語りかけてしまえば、我々の負けだ。この専門用語は、暗号資産分野の理解や暗号資産関係者とどのようにコミュニケーションを取らなければならないかという点では、本当に重要性がある。しかし現実的に、プラットフォームとして成功を収めるためには、そのような話をしてはいけない。一般消費者には関係のない話だからだ。仕組みについて話しているようでは、聴衆を失うことになる」と、ジェシー・バーガー氏は語った。 暗号資産に関心を持つPKTの利害関係者が重要視するのは、暗号資産取引所コインベース(Coinbase)が開発したイーサリアムレイヤー2のベース(Base)を利用するという決断だ。PKTはベース上で最初のDePINプロジェクトのひとつとなる。 この動きにはいくつかの理由があり、ユーザーが日次および長期のステーキング報酬と利回りを獲得できる「Stake to Earn」プロトコルの導入もそのひとつだ。 「我々は常に、非常にユーザーフレンドリーで採用しやすいものにすることに重点を置いており、ベースという小さな世界で大きな影響力を持つ存在になりたかった。さらに私は、コインベースがプラットフォームとして成し遂げようとしていること、そして参加のためのハードルを低くするという彼らのミッションを心から信じている」と、ジェシー・バーガー氏は語った。 CoinGeckoのデータによると、DePINの時価総額は全体で183億ドル(約2兆6500億円、1ドル145円換算)で、そのうち約55億ドルがソラナ上にある。一方、ベース上の時価総額は500万ドルに満たない。 ベースを使用するもうひとつの利点は、スマートコントラクトとWeb3機能を導入するテクノロジーのアップグレードだと、チームはプレスリリースで述べている。これらによってスケーリングが簡素化され、エネルギーを大量に消費するプルーフ・オブ・ワークのブロックチェーンを維持する必要がなくなる。 PKTはベース上でトークンを1対1のエアドロップで配布する。エアドロップは8月21日のローンチ時、2025年2月21日、2025年8月21日の3回に分けて実施される予定だ。 |翻訳・編集:山口晶子|画像:The Maker Jess/Unsplash|原文:DePIN Media Network PKT Starts Up on Coinbase's Base to Bring Transparency to Making Movies
CoinDesk Japan 編集部