【K-1】職業・船乗り「4カ月とか船に乗って海にいます。対戦相手よりも海の方が、全然怖いですよ」ヴィクトル・アキモフ
2024年7月7日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD MAX』にて行われる、「K-1 WORLD MAX 2024 -70kg世界最強決定トーナメント」の決勝戦に進出したヴィクトル・アキモフ(ロシア)のインタビューが主催者を通じて届いた。 【写真】左フックを相手の顔面にめり込ませるアキモフ “ロシアンアドベンチャー”ヴィクトル・アキモフは、3月20日に行われたMAX世界開幕戦でボクシング出身の中島玲を大技バックブローでKOして注目を集めた。日本在住のロシア人は船乗りで、妻を追って来日したという。決勝ラウンドでも、あっと言わせることができるのか。 ■妻を追って日本へ来ました ――K-1初参戦で勝利しました。 「ありがとうございます。僕も有名になれたので、めちゃくちゃ幸せです」 ――開幕戦は、中島玲選手からバックブローで派手にKOしましたが、あれは狙っていたのでしょうか。 「はい。たまたま出して当たったというラッキーじゃなくて、最初からやろうと思っていた技です」 ――しかも、2回もバックブローが当たりましたね。 「準備していましたからね」 ――開幕戦は直前の試合オファーだったと思います。 「大会の3日前に試合オファーがあったんです。その10日前にも試合があって、休もうとしていた時にダニロ・ザノリニ先生からメールで連絡がありました。夜遅くだったので、ちょっと時間をちょうだいと言って、朝まで考えました」 ――試合をしたばかりで、K-1という大きな舞台の世界トーナメントですから、考えて当然ですね。 「ケガとかは何もなかったんですけど、朝までどうするか考えて、出場することにしました」 ――初めてのK-1の大舞台はいかがでしたか? 「前に出た日本の試合とは全然違うレベルでした。K-1は映画みたいな感じでしたね」 ――アキモフ選手は日本での試合経験もありますが、格闘技のキャリアを教えてください。 「12歳からボクシングを始めました。僕はウラジオストクで育ったんですけど、子供の頃から住んでいたところは街とかではなく、すごく小さな村で、ボクシングジムしかなかったんです。ボクシングの先生は、みんな男の子に技術を教えていました。僕は16とか15歳の時までそこでボクシングを習い、あとはK-1をテレビで見て、キックボクシングを始めるために街まで出て通っていました」 ――プロになろうと決めたのは、何歳ですか? 「練習が好きなので、プロになるとかは夢でした。ただ、一生懸命に練習をしていただけです。でも26歳になって初めてタイに行って、キャンプをやって試合をしました。向こうはプロも多かったですが試合に勝つことができて、プロになるのも悪くないと思いました」 ――デビューは遅かったんですね。 「プロになるつもりはなかったんですが、時間は今しかないので、やってみないと分からないからやったという感じでしたね」 ――日本在住と聞いていますが、どんな経緯で来日されたのでしょうか? 「ロシアのウラジオストクと日本は近く、日本のことはよく知っていて好きでした。妻も日本が好きで、先に日本へ行っていたんです。それで僕も、妻を追って日本へ来ました」 ――仕事は? 「ずっと海の仕事です。4カ月とか船に乗って海にいます。大きな船でガソリン関係の船になります」 ――いわゆるタンカーですね。また海に出るのでしょうか? 「今は行ってないです。でも、これからもいつ何があるか分からないので、いつでも行けるようにしています」 ――船に乗ってしまっていたら、トレーニングはどうしているのでしょうか? 「船には、サウナもあって、テレビもジムもあります。仕事外は、船の中で練習していました」
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