石破茂首相「勉強してみたい」 公明の「アジア版OSCE」構想で山口元代表と意見交換
石破茂首相は8日、公明党の山口那津男元代表と官邸で面会し、多国間の安全保障対話枠組み・欧州安保協力機構(OSCE)の「アジア版」を創設する公明の構想について意見交換した。山口氏は面会後に記者団の取材に応じ、「対話が信頼醸成を高め、地域の平和と安定を保持することに役立つ」と訴えた。首相は「しっかり勉強してみたい」と応じたという。 自民、公明両党の幹事長らは13日から中国を訪問し、7年ぶりとなる中国共産党との定期対話「日中与党交流協議会」を開催する。この際、公明から中国側に対し、日本に事務局を置くアジア版OSCEの構想を提案する予定だ。 また、山口氏は夏の参院選にあわせた衆参同日選に否定的な考えを示した。記者団に「同日選は憲法が予想しているところではない。(衆参の選挙の仕組みは)議会に新しい民意を取り込むべきだとの考え方に基づいており、いっぺんに民意を固定するやり方は望ましくない」と語った。