ダークホース!? アジアカップ戦力値ランキング9位。宝の持ち腐れ? 国史上最高のタレント擁するも守備崩壊中
AFCアジアカップ2023がカタールで開催されている。出場する24ヶ国のうち、最も戦力が充実している代表チームはどこなのか。今回は戦力を3項目(攻撃、守備、采配)に分けて数値化し、ランキング形式で紹介する。
9位:ヨルダン代表 監督:フセイン・アモータ FIFAランキング:87位 戦力値平均:6.3(攻撃力7、守備力6、采配6) ヨルダン代表は近年力をつけているチームの一つだ。ワールドカップ出場こそないが、アジアカップでは直近3大会のうち2度ベスト16以上に進出している。 その中でも「7」とした攻撃力はヨルダン代表の最大の武器だ。背番号10を着用するムーサ・アル=ターマリ(モンペリエ/フランス)はヨルダン人史上初めてリーグ・アンのクラブと契約した選手で、不動のレギュラーとしてプレーしている。相手守備陣を単独で破壊できるドリブル突破とカットインシュートのクオリティはリーグ・アンでもトップクラスで、今大会屈指のウインガーと言えるだろう。今大会開幕戦のマレーシア戦では2ゴールを決めて実力を見せつけた。 一方で「6」とした「守備」には課題を残している。2023年9月にフセイン・アモータ監督が就任してから初の無失点となったのが、先述したマレーシア戦で、それまでは毎試合のように失点を繰り返した。0-6で敗れた初陣のノルウェー代表戦と比較をすると失点数は減っているが、1月9日に行われた日本代表との強化試合でも1-6で敗れている。 あまりにも失点が多いためアモータ監督の手腕には疑問が持たれている。就任から7試合未勝利で、AFCアジアカップ2023初戦のマレーシア戦が就任後初勝利だった。アル=ターマリというヨルダン史上最高のタレントがいるため、2011年大会以来のベスト8進出も夢ではないが、それはモロッコ人指揮官の「采配」に懸かっているだろう。
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