長時間の着座も体の負担軽く、ルネセイコウが発売する「機能いす」の効果
ルネセイコウ(大阪府八尾市、高藤勝一社長)は、体の負担軽減機能を持つ家具を拡充する。座面と背もたれが動くことで長時間の着座でも負担軽減を図れるいす「ソフトグルグチェア」を8月1日に発売する。小売店や警備の立ち作業の負担軽減につながる家具も近く投入する。これらにより、2023年11月期に3億円弱だった売上高を早期に5億円に引き上げる。 ソフトグルグチェアはキャスター付きや足かけ付きなど4種類あり、価格は3万6000―5万2000円(消費税抜き)。 特殊ゴムを装着した座面が前後左右に動き、座る際に使う筋肉の運動になる。長時間の同一姿勢による圧迫感からの解放や、前傾姿勢による背筋のS字カーブの適正化などで負担軽減につながるほか、血流改善により眠気防止にもなるとしている。 モニターへのアンケートでは、負担軽減になると評価されたという。「高価ではないので浸透しやすい」(高藤敬弼参事)として顧客開拓を図る。 腰痛などを持病に抱える人が増えており、今後は負担軽減で長時間活動しやすい家具を増やす。 ルネセイコウはこれまでも高さ調整機能や床に座る用途など、工場や家庭向けで体の負担軽減機能家具を投入しており、学校向けにも投入する。卸売業者や電子商取引(EC)サイトなどを通じて学校や図書館、塾などに販売する。全国に1000万席以上あるとみられる市場で、5―10%のシェア獲得を目指す。 各教室にある全てのいすとの入れ替えではなく、腰への負担を和らげたい一部の学生向け需要を想定する。