【札幌記念】能力値1位プログノーシスは対抗まで 本命はノースブリッジ、前からの一発に期待
穴馬は前でレースを進められるノースブリッジ
中京芝2000mの新馬戦、葉牡丹賞を連勝し、3勝クラスのアメジストSを逃げ切った馬。そこまでスタートも二の脚も速くないのでオープン入り後はほとんど逃げていないが、3角2列目以内の競馬で大敗したのは、5F通過61秒1のかなりのスローペースで上がりが速くなったオールカマーのみ。2022年エプソムC、2023年AJCCでは優勝している。 2023年AJCCは前後半5F61秒3-60秒2とそれなりに流れていたが、向正面から動いて勝利した内容は優秀。この時点でGⅡなら通用する指数を記録している。このレースから、前半でもっと脚を使っていけば面白いと見ていた。 前走のQE2世Cは3番枠からまずまずのスタートを切り、押してハナを主張。先頭に立って主導権を握ったが、香港の先行勢に絡まれたため、ペースを落とし切れないまま3角へ。3~4角で最内を通り、1馬身半のリードで直線へ。直線序盤で1馬身半差を維持していたが、残り150mでプログノーシス、ロマンチックウォリアーに差されての3着だった。 時計の掛かる馬場で前後半5F60秒10-60秒92(暫定で日本の計測方法なら前半があと1秒は速い)とかなりのハイペース。前に行く馬には不利で、ノースブリッジに絡んでいった先行馬は3~4角で手応えを失って大差の9着、11着に敗れている。この内容から逃げ、先行馬が手薄のここでスローペースになってくれれば、プログノーシスとの差は前走時よりも詰まると見ている。もっと時計の掛かる芝がベストではあるが、人気のないここは本命候補だ。 ※パワーポイント指数(PP指数)とは? ●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示 例)プログノーシスの前々走指数「-28」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも2.8秒速い ●指数欄の背景色の緑は芝、茶色はダート ●能力値= (前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3 ●最高値とはその馬がこれまでに記録した一番高い指数 能力値と最高値ともに1位の馬は鉄板級。能力値上位馬は本命候補、最高値上位馬は穴馬候補 ライタープロフィール 山崎エリカ 類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる競馬研究家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。
山崎エリカ