カブス、事実上の“白旗” 「売り手」に回ると球団宣言! 今永昇太、鈴木誠也のモチベーションはいかに
今季ここまで49勝53敗でナ・リーグ中地区4位に位置するカブスは、ポストシーズン進出へ向けたワイルドカードでも3位に3.5ゲーム差をつけられている。後半戦は上位4チームを押しのけなければならないチーム状況にも関わらず、7月31日のトレード期限目前に“白旗宣言”をしたという。 【動画】3人斬り!今永昇太が球宴初登板で空振り三振を奪うシーン 米スポーツ専門局『ESPN』のジェシー・ロジャース記者は記事の中で、カブスのジェド・ホイヤー編成本部長のコメントを紹介。それによると「来週以降に状況が変わらない限り、今季だけを考えた動きをすることはないだろう」とし、「2025年以降を見据えた補強に目を向ければ、我々は非常に有利な立場にあると思う」と語ったという。 つまり、今季は「売り手」に回り、事実上“白旗”を上げたことになる。同編成部長は「我々は2か月間、本当にひどいプレーをしていた」とし、「それが我々を悪い立場に追い込んだ」と、5月は10勝18敗、6月は11勝16敗という成績を嘆いたという。 同記者は記事で他球団が関心を集めそうな選手として、マーク・ライターJr.、ヘクター・ネリス、タイソン・ミラーを含むカブスのリリーバーが評価されているとし、先発のジャーメソン・タイロンと、三塁手のクリストファー・モレルにも関心が集まっていると伝えている。 また、記事では、ホイヤー編成部長が若い選手を育てながら競争に打ち勝つのは難しいと認めたものの、2021年に世界一チームを解体して以来、試みてきたことだと説明した。 後半戦の残り試合、若手にとってはチャンスになるかもしれないが、何よりもチームの勝利を優先する今永は今季ここまで18試合に登板して8勝2敗、防御率2.86の成績を収め、鈴木も76試合で打率.261、13本塁打、46打点とチームの主軸を任せられてきただけに、彼らふたりのモチベーションが心配されるところだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]