「引退も考える中でもう一度ボクシングをしたいと思った」元2階級王者の京口紘人が韓国での“疑惑の判定”で敗れた相手と再戦…審判構成は韓国3人→日本、タイ、比国に変更
プロモーターの伊藤氏も、次はSNSで物議を醸すことのない完全決着を願い、今回は「より公平性を期するために」と日本、タイ、フィリピンの3か国のジャッジ構成で、この試合を採点する予定だという。 ただ京口のゴールはこのパラスへのリベンジではない。 2年前に統一戦で敗れた寺地拳四朗がWBAスーパー&WBC世界ライトフライ級のベルトを返上し、奇しくも同じく10月13日に有明アリーナで、WBC世界フライ級王座決定戦に出場する。相手は、同級2位のクルストファー・ロサレス(ニカラグア)。6年前に計量オーバーでヘロヘロの比嘉大吾に9回、棄権によるTKO勝利した長身のファイターだ。 「(拳四朗は)いずれ階級を上げると思っていた。その時が来たんだろうなと思った。僕が再戦をとりこぼさず、絡んでいけば、もう一度、戦うときがくるかもしれないが、先は見ていない。この試合にかけている」 実は、水面下で、京口がWBA世界同級王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)に挑戦する話も進んでいたが、京口がつまずいたため白紙になった。だが、世界のフライ級戦線が熱くなっていることは確か。 帝拳がプロモートし、拳四朗とも激闘を演じたアンソニー・オラスクアガ(米国)もWBO世界同級王者となり、彼も7大世界戦に組み込まれて10月14日にジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)と防衛戦を行う。京口がこの階級のベルトへの有力挑戦者候補として浮上する可能性は十分にある。また5月6日に東京ドームでユーリ阿久井に敗れた、桑原拓(大橋)と京口の挑戦者決定戦計画もある。 いずれにしろ3階級制覇を狙う京口が再びタイトル戦線に浮上するには、パラスとのリベンジ戦に誰にも文句を付けられないような内容で勝たねばならない。
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