「竹下登総理の孫と言われるのは肩身が狭かった」DAIGOの姉・影木栄貴 優等生が「BLは私の魂の叫び」と両親に訴えた過去
── デビューした当初は「総理の孫」ということは隠していたとか。 影木さん:私が1996年に漫画家デビューして、祖父が亡くなったのが2000年なのですが、その4年間、祖父はメディアで「黒幕のドン」と言われていてイメージも悪く。なので「竹下登の孫」と言われるのは、ちょっと肩身が狭いなぁ…というのはありました。祖父とはまったく関係なく、同人誌のジャンルで売れるようになり、普通に商業紙でデビューして、単行本を出せば重版がかかるくらいの売れっ子になれたばかりの時期に、週刊誌で私が孫だと報じられてしまって。それもあって、当時はネットで悪口を書かれることが結構、多かったです。
── そうだったんですね…。その後、2008年にDAIGOさんがブレイクしたことで状況が変わったのでしょうか? 影木さん:DAIGOが「フィーチャリングおじいちゃん」といってブレイクしたのをきっかけに、私もDAIGOと一緒にテレビに出るようになって(笑)。それで私も、コミックエッセイ『エイキエイキのぶっちゃけ隊!!』で祖父のエピソードを公表したんです。そうしたら、それ以降はあまり悪口を言われなくなりました。誰かがネットに嘘を書いても、「それは嘘だよ」って訂正してくれる人が現れるようになって。
“竹下総理の孫で顔の見えない漫画家”となると、やっぱりダーティなイメージを持つ人が多かったと思うんです。でも、テレビで顔を出して、漫画で孫エピソードをおもしろおかしく伝えたら、そうじゃないんだってわかってもらえました。 ── オープンにしてよかったと。 影木さん:そうですね。祖父は政治オタクで変人でしたけど、私にとってはごく普通のおじいちゃんで。最近、トランプ前大統領のお孫さんが、「私にとっては普通のおじいちゃん」って言ってましたけど、それは私が30年前に言っていましたから(笑)。今となっては竹下登を知っている若い人が減ってきて、昔は「孫」だったけど、今は「姉」って言われてます。世間的には弟のほうが有名になったんでしょうね(笑)。