佐野ヒロム・キハダキャスティング超実践テクニック【テクニック編】
佐野ヒロム・キハダキャスティング超実践テクニック【テクニック編】
キャスティング、ジギング、ビッグゲームからライトゲームまで、様々なオフショアルアーゲームに精通するエキスパート、佐野ヒロム。毎年この時期になると、相模湾行脚が始まる。ここでは、そんな彼がこれまで培ってきたキャスティングキハダゲームの超実践的ノウハウを公開。今回は、タックル&ルアー編に引き続き、テクニック編をご初回しよう。 佐野ヒロム・キハダキャスティング超実践テクニック【タックル&ルアー編】はこちら>>> 。
3種を使い分け、左右できれば完璧
「キャスティングは、周りの人(同船者)に怪我させることなく、狙ったところに投げられることが最重要です。したがって、オーバーヘッドでキャストするときは必ず後方を確認すること。バーブレスフックの使用同様、これも絶対です」。 佐野はなんと4つのキャスティング方法を使い分ける。キハダゲームで行うのは、その中の3種類である。 1。ロングディスタンスキャスト 飛距離を出したいときに行う方法。ややスリークォーター気味で、体でひねりを入れて行う。最も多用するベーシック。 2。アキュラシーキャスト(コントロールキャスト) 剣道の面の要領で、真正面に真っすぐ中距離&ショートでキャストする。飛距離よりも、正確に撃ち込みたいときに。 3。アンダーハンドキャスト モーションが小さく、オーバーのように後方確認が必要ないので、中距離、近距離をクイックに攻めたいときに。 4。パワーキャスト 遠くに真っすぐ、さらにスピードも上げるキャスト方法。誰よりも遠くに投げたいときに。 相模湾キハダでは、状況に合わせて1~3を使い分ける。 「これらを、左右両方でできるように練習します。キャスティングを上手になるためには、練習あるのみ。スマホで動画を撮ってチェックするといいと思います。私も時間があればやっていますよ」。
着水点とルアーアクション
「ルアーを落とす位置は、基本的には自分の正面のナブラの向こう側。乗合など多くのアングラーが乗っている場合はなかなか難しいとは思いますが、可能であればナブラの進行方向の向こう側です」。 ナブラの奥にルアーを落とせば、たとえミスしてしまってもそのまま引いて来ればナブラの中にルアーを入れられる。手前にルアーが着水してしまうと、それ以上はどうすることもできない。回収するのみだ。 「向こう側を狙って投げても、だいたいは真ん中に落ちてしまいます」。 逆にもし飛びすぎたな、と思ったら、サミングして手前に落としてやればよい。 「ルアーのアクションは、フローティングの場合は頭を少しお辞儀させたり、テーブルターンのような感じでアクションさせたり、泡を絡めたりしてアピールし、基本はほっとけでそこに置くようにします」。 このとき移動距離は短くすることが大切で、あまりガチャガチャ引いてしまうと逆に魚が散ってしまうことが多いという。 シンキングはテンションフォール。ルアーは手前に泳いで来るので、そういった意味でもナブラの奥に着水させることが重要となる。