佐野ヒロム・キハダキャスティング超実践テクニック【テクニック編】
後悔しないようアワセは必ず入れる
「アワセは、フックがカンヌキに入っていると想定し、確実に入れます。そうしなければ、後で必ず後悔します。なんでアワセを入れなかったんだ……って。もしファールフックで口以外のところに掛かり、それで外れてしまったのなら、それは仕方のないことです。諦めます」。 とくにフローティングの場合、ヒットした瞬間はラインがたるんでいることが多いため、アワセが効きにくいという。よりしっかりと行う必要がある。 「アワせた直後はロッドは脇に抱えていますので、まずはそのままファイトします。巻けるようならそのまま巻きます」。 注意したいのは、ロッドをギンバルに入れるとき。このときラインを緩めてしまうとバレてしまう。佐野によると、コツは左手でリールを巻く人は、右手を伸ばした状態で行うとよいという。一歩下がりながら行うことができれば、なおよい。 佐野のドラグの設定は、リールからラインを直接引っ張った状態で、PE3号なら初期値は3㎏、ファイト6㎏。マックス9㎏。4号なら初期4㎏で、ファイト8㎏、マックスが12㎏。つまり、初期はラインの号数、ファイトは2倍、マックスは3倍ということだ。 「このマックス値は、ライン強度のおおよそ50%です。したがって、通常のファイトで切れることはありません。これはあくまでも目安ですので、自分の体力に合わせて、各自で調整してください」。 初期設定では魚が大きいと浮いて来ないことがあるので、ファイト中にドラグを締める必要がある。そんなとき、ノブを半周もしくは一周回したらどれぐらい締まるか、ということを覚えておくと便利だ。 まだまだお伝えしたいことはあるが、スペースの都合でここまでとさせていただく。ショップやイベント等で佐野のセミナーは随時開催されている。機会があれば、ぜひ参加していただきたい。トップを走るエキスパートアングラーの話は、タメになることばかりだ。 まとめ/滝 徹也/写真提供/スタジオ・オーシャン・マーク、佐野ヒロム/
SALT WORLD編集部