S&P500の2倍リターン!やっぱりスゴい「ChatGPTが選んだ」株式ファンド…成長したChatGPTに「来年上がる株」を聞いてみた結果
ベンチマークを大きく上回る!株式ポートフォリオの作成能力
ChatGPTを投資に活用するための実践例として、香港大学ビジネススクールの研究もある。この研究では、ChatGPTが投資アドバイザリーとして機能する可能性を検証している。特に、ニュースや政策発表を分析し、株式のポートフォリオを作成する能力に焦点を当てた結果、ChatGPTが従来のテキスト分析を超える成果を挙げた。 研究では、アメリカのWall Street Journalの記事や中国政府の政策発表を使用し、ChatGPTに株式推奨を行わせた。その結果、特に政策関連ニュースに基づくポートフォリオで月次3%のアルファを達成した。これは市場のベンチマークを大きく上回る成績である。ファインチューニングによって、ChatGPTはニュースの内容をより深く理解し、推奨精度を向上させた。政治関連ニュースやエネルギー政策のような特定のテーマでは、特に高い成果を示した。 投資家もこの研究から学ぶべきことが多い。まず、ChatGPTのような生成AIをニュース分析や株式推奨に活用することで、投資判断の幅が広がる。次に、専門データを用いてモデルを最適化すれば、より正確で効果的な投資判断が可能になる。例えば、特定の政策に関連する企業をピックアップし、タイミングよく投資する戦略が考えられる。この方法を実践すれば、個人投資家でも市場を上回るリターンを狙えるはずである。 現時点でのChatGPTを投資に活用する際の鍵は、直接銘柄を聞くのではなく、銘柄に影響を与えるもの(この論文では「ニュース」)をChatGPTに分析させることである。このアプローチのほうが効率的かつ効果的だと言える。冒頭で紹介したファンドも同様に、あくまで人間が与えた指標に基づいてChatGPTがポートフォリオを作成するという仕組みだった。しかし、今後はこの指標を与えるという人間の役割さえも、ChatGPTが担えるようになる可能性がある。果たしてそれが現実となるのはいつなのか。技術の進化とともに、その日は思ったより早く訪れるのかもしれない。 そこで今回、実際に、チャットGPTにどんな銘柄に投資をしたらいいのかを聞いてみた(12月19日に実施)。 ーー来年上がる株を教えて (そうお願いすると、チャットGPTは個別の銘柄を出さず二以下のような回答を出した)
「違う、そうじゃないんだ」答えをはぐらかすChatGPT
1、成長産業の選定 成長産業を特定することは有望銘柄の予測に役立ちます。 AI・テクノロジー関連: AIやクラウドコンピューティング、IoT、バイオテクノロジー関連企業は引き続き注目される可能性があります。 再生可能エネルギー: グリーンエネルギー政策の推進により、再生可能エネルギー関連企業が引き続き成長する見込みです。 2、財務データの分析…(略) 3、 トレンドに基づく取引…(略) 投資に必要な視点をダラダラと提供しているだけで、これでは銘柄がわからない。銘柄を出すのを渋っているのか。
小倉健一
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