欧州スーパーリーグ構想と瓜二つ…残念すぎる「新コッパ・イタリア」
放映局やスポンサーに配慮しセリエC以下のクラブを排除
2015-2016シーズンには3部のアレッサンドリアが、準決勝まで勝ち上がり、当時本田圭佑がプレーしていたミランと対戦。こうしたコッパ・イタリアの醍醐味は、フォーマット変更で失われてしまう。(C) Getty Images
コッパ・イタリアの新フォーマットは、「スモールクラブを排除し、一握りのクラブだけがカネを独占する」という意味で欧州スーパーリーグ構想と瓜二つ。開かれた大会が閉じられた大会に変わる、残念すぎる代物だ。(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2021年5月20日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― 欧州スーパーリーグ構想が頓挫したばかりだというのに、イタリア・サッカー界はそのミニチュア版を立ち上げようとしている。 本物のスーパーリーグでは、ACミランとインテル・ミラノが正式に脱退を決める一方、ユベントスがレアル・マドリーやバルセロナとともにプロジェクトにこだわり続け、UEFAから処分を受ける可能性に直面している。しかし、国内ビッグ3が手を組むなど、ミニ・スーパーリーグは少し事情が違う。その大会が
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