中国は「歴史のゴミ時間」をたどっている…!習近平の「苛政」で海外脱出が続出、日本にやってくる中国人がいま「本当に考えている」こと
日本語不要の「日本滞在」
ゼロコロナ政策により生活の自由が奪われたことが起爆剤となり、中国人の海外脱出ブームが起きている。中国の公式統計はないが、国連によれば、2022年に31万人以上の中国人が祖国を離れたという。人気の移住先は米国だが、このところ日本の人気も急上昇している。暮らしやすさに加え、治安の良さなどがその理由だ。 昨年末時点の在日中国人数は前年比13%増の約82万人だ(出入国在留管理庁調べ)が、今年100万人を突破するのは間違いないだろう。 日本のスーパーに行くことがめったにない中国人が増えており、中国語のみで日本で生活できるようになったとも言われている(11月4日付ニューズウィーク日本版)。 日本におけるコミュニティが急拡大したことで在日中国人による「グレーゾーン」行為が問題視されるようになっている。観光地で蔓延する「白タク」を始め、無資格者による不動産の違法登記、脱税行為などだ(11月16日付RecodChina)。 「在日中国人が日本の医療保険を食い潰している」との批判も高まっている(11月14日付ニューズウィーク日本版)。
「日本疲れ」の中国人たち
これに対し、在日中国人の間でも不満が高まっている。「部屋の防音が悪く、家の中でも小声で話さなければならない」「日本人は自らと同等の礼儀作法を求めるため、すごく疲れる」などの声が聞こえてくる(11月19日付RecodChina)。 在日中国人との軋轢が表面化するのは時間の問題なのかもしれない。日中両国にとって新たな火種とならないことを祈るばかりだ。 さらに連載記事『習近平、もう手遅れだ…中国19億人の“ケチケチ旅行”が映し出したデフレ経済「悪夢の真相」』でも、中国経済の現状について詳しく解説しているので是非、参考にしてほしい。
藤 和彦(経済産業研究所コンサルティングフェロー)