<西園寺さんは家事をしない>ドラマPが語る第10話の見どころ 幸せと切なさが混在 “偽家族”最後の日々
もしかしたら、いっそバチバチにライバル関係になった方が楽かもしれないですよね。でも誠実で互いに敬意がある 2 人だからこそ、同じ女性を好きになってしまった切なさが増したシーンだと思っています。
そして最後に、西園寺さんが楠見に言い放つ「出ていってほしい」というセリフ。見てくださった皆さんも「えっ!?」と驚いていたようですが、私も台本を作っておきながら「なんでそうなっちゃうんだよー!」ともどかしく思っています(笑い)。ただ、2人がどれだけ相手のことを思っているかは見てくださっている皆さんもわかってくださっていると思うので、西園寺さんがなぜそういう言葉にたどり着いたのか、なぜそんな決断をしたのかを第10話で追いかけていただけたらと思います。
◇幸せなのにせつない、最後の日々
第10話の見どころは、幸せなのにせつない、3人+1匹暮らしの最後の日々です。第9話の終わりで楠見に「出ていってほしい」と告げた西園寺さん。その理由を知り、楠見もそれを受け入れます。そして楠見家の引っ越し先が決まるまでの、この暮らしの最後の日々が描かれていきます。
ルカが納得してくれるように面白おかしい家族会議が開かれたり、“偽家族”水入らずの楽しい時間を過ごして大笑いしたり……家族って、家族にしかわからない笑いのツボみたいなものがあると思うんです。他の人から見たら何がそんなに楽しいんだろう?と思うようなささいなこと、くだらないことでも、家族となら不思議なくらい楽しくて面白くて、永遠に笑っていられたりする。そしてそんな記憶がずっと残っていると思うんです。
西園寺さんと楠見とルカが本当に楽しそうで幸せそうで。ああこの3人はもう家族なんだなと改めて思いました。でもこの3人はもうすぐ別々に暮らし始める……その幸福感と切なさが同時に押し寄せてくる感覚を一緒に感じていただけたらと思います。私は撮影時なんだか泣きそうになりました(笑い)。