【ハイライト動画あり】前回優勝の桐蔭学園、最強の挑戦者・東海大相模を破り花園へ。全国高校ラグビー大会 神奈川県決勝
初の選抜ベスト4と、ベスト8の対戦は予想通りの激戦となった。「花園」こと、第104回全国高校ラグビー大会の神奈川県予選決勝が、11月17日(日)に開催され、6大会連続で桐蔭学園と、東海大相模のライバルが激突した。 【ハイライト動画】 神奈川県予選 決勝 桐蔭学園 vs. 東海大相模
昨季、花園で4度目の優勝に輝いた桐蔭学園。2月の関東新人大会は、國學院栃木(栃木)に敗れて準優勝、3月の春の選抜大会はベスト4、5月のサニックスワールドユースで準優勝。さらに6月の関東大会で優勝、7月の高校セブンズ大会では5年ぶり2度目の優勝を飾るなど、今季も「東の横綱」の名にふさわしい成績を残してきた。
一方、チームの歴史上、最も大きなFW(フォワード)が揃った東海大相模も、関東新人で3位に入ると、春の選抜では常翔学園(大阪)に23-13で勝利し、ベスト8に進出するなど、力のあるところを見せてきた。
今季、両者は2度対戦しており、桐蔭学園が新人大会では34-5、関東大会予選では29-11で勝利した。昨年の花園予選決勝は、桐蔭学園が59-0で勝利しているが、2年前の花園予選決勝では、東海大相模が日本代表で活躍しているSO(スタンドオフ)矢崎由高(現・早稲田大学2年)がいた桐蔭学園を14-13で下している。
高校日本代表候補は桐蔭学園が7人、東海大相模からは4人選ばれている。伝統的に継続ラグビーを標榜する王者・桐蔭学園が勝つか、強力なFW陣が武器の東海大相模が勝つか。有料試合での開催だったが、ニッパツ三ツ沢球技場には、2810人のファンが集い、午後1:00、桐蔭学園のボールでキックオフされた。
先にチャンスを迎えたのは桐蔭学園だった。前半5分、相手陣30mのラインアウトからボールを継続、キャプテンのFL(フランカー)申驥世が抜け出すと、フォローしたSH(スクラムハーフ)後藤快斗がトライ。SO(スタンドオフ)丹羽雄丸(いずれも3年)がゴールを決めて7点の先制に成功する。
その後、桐蔭学園が攻め込むものの、東海大相模も粘りのディフェンスで追加点を許さない。すると12分、相手反則から東海大相模がPG(ペナルティゴール)のチャンスを得てると、SO長濱堅(3年)が中央右から成功。さらに16分にも相手オブストラクションからPGを追加し、7-6と1点差に迫った。