【ハイライト動画あり】前回優勝の桐蔭学園、最強の挑戦者・東海大相模を破り花園へ。全国高校ラグビー大会 神奈川県決勝
「声援が力になった」という桐蔭学園のキャプテンFL申は、「全国トップレベルの県の決勝で、今年も全力でいい試合をしてくれた東海大相模高校さん、ありがとうございます」。
「相模さんには1年生で負けて、2年生の時に勝って、3年生の自分たちの代はどうするという話し合いをずっとしてきた。夏合宿が終わってから、この試合に絶対勝つことを目標にやってきたので、本当に勝ててホッとしたし、仲間が誇らしい」と語気を強めた。
6本(4ゴール・2PG)のプレースキックを100%決めて、終了間際にトライで19得点を挙げ、勝利に貢献したSO丹羽は「ボールを動かすことを意識した。ミスもあったが、助け合いながら60分できたと思う」。
「花園へはミスを少なく、継続して、ボールを大きく、早く展開してトライを取れるチームにしていきたい。プレースキックはもう1回、磨きをかけたい」と前を向いた。
関東新人では、國學院栃木に敗れて準優勝スタートだった今季の桐蔭学園。申キャプテンが考えた「律」をスローガンに、春の選抜大会では大阪桐蔭に敗れてベスト4、続くワールドユースでも大阪桐蔭に敗れて準優勝だった。
それでも、関東大会を制して、今回の神奈川県決勝では貫禄勝ちし、22回目の花園は2度目の2連覇がかかる。藤原監督は「(連覇を狙える)位置にいないのは選手たちが一番、わかっていると思う」。
「まだ、大阪桐蔭さんに勝つというレベルではないし、全国で戦えるプレーを身につけなけばいけない。このプレーだと上位にいけない」と、辛口のコメントをしつつも、「選手の身体の状態を確認しながら、スタッフと選手と考えて、良い景色を見ることができれば」と先を見据えた。
桐蔭学園がシード校に選ばれ、優勝候補に挙げられることは間違いない。残り40日あまり、伝統の継続ラグビーに磨きをかけつつ、2連覇のかかった花園に向けの準備を進めていく。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁