【ハイライト動画あり】前回優勝の桐蔭学園、最強の挑戦者・東海大相模を破り花園へ。全国高校ラグビー大会 神奈川県決勝
20分、ゴール前に攻め込んだ桐蔭学園が、PGのチャンスを得てSO丹羽が正面から沈めて10-6。さらに26分、相手陣15mラインアウトからモールを押し込んで、FL申が左隅に押さえてトライ。SO丹羽が難しい角度のゴールを決めて17-6とリードを広げた。
その後、前半のロスタイムに桐蔭学園は、SH後藤が「50-22」キックを決めて、チャンスを得たが追加点を挙げることができず、そのままハーフタイムを迎えた。
後半、先に得点を挙げたのはリードしていた桐蔭学園だった。7分、相手陣の右中間22mのスクラムを起点に左に展開し、最後は走り込んだFWリーダーのLO(ロック)西野誠一朗(3年)が左中間に押さえて、24-6とリードを広げた。
一方の東海大相模は、キャプテンHO矢澤翼ら、FW(フォワード)5人を入れ替えると一気にチームに勢いが増す。15分、スクラムを起点に攻め込み、FB(フルバック)五島悠翔(3年)がトライ。さらに23分、ゴール前のスクラムからFW、BK(バックス)一体となってボールをつなぎ、WTB(ウィング)福岡遼(2年)が右中間に押さえて18-24と6点差に迫った。
残り3分、桐蔭学園は焦りを見せずに、攻める姿勢を貫き、FB古賀龍人(3年)のカウンターから攻め込んで、相手反則を誘う。29分、中央からPGのチャンスを得るとSO丹羽が落ち着いて沈め、27-18と1トライ1ゴールで追いつかない9点差に広げた。
さらの桐蔭学園はロスタイム、相手が落としたボールをSO丹羽が足にかけて、そのままキャッチ。中央にトライを挙げて、34-18としてノーサイド。桐蔭学園が連覇のかかる花園に、2大会連続22回目の出場を決めた。
桐蔭学園を率いる藤原秀之監督は、「東海大相模さんは新人戦から強いということは十分にわかっていた。どっちが勝ってもお互いに成長する試合だったかと思ったし、それにふさわしい試合だった」。
「最後は絶対に1点を争う試合、シーソーゲームになることがわかっていたので、全国に行くチームは、こういう試合もしのいでいかないといけない。前半、2つのトライを取れたことが大きかった」と振り返った。