鹿児島県 徳之島町「道の駅とくのしま」 地域振興の拠点化期待 世界遺産センターとも連携 オープン記念式典
【徳之島】徳之島町が建設設置した「道の駅とくのしま」(同町花徳)のオープン記念式典・交流会は21日午後、同敷地内併設の「徳之島世界遺産センター」開所記念式典に引き続きあった。関係者約120人が出席。世界遺産センターとも連携した農林水産物の販売や伝統文化を通じた交流など振興拠点化に期待を寄せ合った。22日にグランドオープンする。 設置場所は主要地方道・伊仙亀津徳之島空港線(県道)沿い。環境省「徳之島世界遺産センター」設置計画に連動、奄美群島振興交付金事業とふるさと思いやり基金(ふるさと納税)を活用。規模は鉄骨造平屋の延べ床面積545・68平方㍍。国土交通省道路局が今年2月、全国1213駅目(県内23駅・奄美群島2駅目)の道の駅に登録した。
施設は、▽案内ステーション▽子育て支援室▽特産品販売所▽レストランなどで構成した。特徴として、①町内の景勝地や観光地への優れたアクセス性を生かした「地域の玄関口」②島の食材が楽しめるレストランや島唄・島踊りなど伝統文化体験の提供、農林水産物など特産品の直売により「島を伝える道の駅」③世界遺産センターとの連携やイベント広場を活用した地域イベントでの交流―などを掲げている。 オープン記念式典の式辞で高岡秀規町長は「世界遺産センターと同敷地内での相乗効果による観光案内、物販、飲食提供、24時間利用の駐車場やトイレ併設による観光拠点化。条件不利な超過疎地域における振興策に」と強い意欲を示した。 来賓あいさつで塩田康一知事は「島の食材や伝統文化の体験、農林水産物など徳之島の魅力が堪能できる施設となっている。世界遺産センターと連携して徳之島の魅力向上や地域振興の拠点に」と期待。ほか、元衆院議員の金子万寿夫氏、西銘恒三郎衆院議員、窪田哲也参院議員、黒田昌義・国土交通省国土政策局長があいさつを述べた。 尚康典・同町花徳支所長の施設概要説明に続き関係機関・団体代表ら10人でテープカット。引き続き交流会があった。「道の駅とくのしま」電話0997・81・6111。