上達のためにラウンド後のアプローチ・パター練習は必須!? 30分帰宅を遅らせる価値がある理由とは?
ラウンド前のパターはその日のグリーンの確認作業
打ちっぱなしの練習場では、アプローチやパターの練習を積極的に行う人はそれほど多くありません。 【写真】大切なのは「上体を回す」? アプローチの手打ち“撲滅”練習法を連続写真で解説
アプローチは特に実際の芝で練習をした方が身につきやすいということもあり、コースにアプローチ練習場がある場合、できる限り利用した方が良いでしょう。 では、パターやアプローチの練習はラウンドの「前」と「後」どちらの方が、より効果的なのでしょうか。現役のシニアツアープロでゴルフスクールも経営している梶川武志プロは、次のように語ります。 「『ラウンド前に最低でもパターの練習はする』という人が多いと思います。ですがこの練習はあくまでグリーンの状態を把握することが目的なので、スコアを悪くしないために最低限やっておくべきことです」 「久しぶりにラウンドする場合、芝からアプローチをする感覚を忘れている人も多いでしょう。コースにアプローチ練習場がある場合は、感覚を取り戻すためにもラウンド前に練習をするのがいいと思います」 「仮に打ちっぱなしの練習場しかないコースだとしても、ショットだけでなく、距離感を取り戻すためのアプローチもやっておくべきです」
効果的なのはラウンド後の練習
ラウンド前の練習は、芝の状態や感覚を把握することが目的ということですが、ラウンド後に練習をするとどのような効果があるのでしょうか。 「18ホール回った後は、疲れ切っている人も多いですし、一緒に帰る仲間がいる場合などもあり、練習に時間を割くのはなかなか難しいでしょう。ですがラウンド後、すぐに行う練習は上達の近道になることは間違いありません」 「その理由として『ラウンド後はパッティンググリーンやアプローチ練習場が空いているので、より自由に工夫しながら練習ができる』という利点があります。朝の混んでいる状況では、周りに気を遣ってしまい、思い切った練習ができないという人もいるでしょう」 「そして重要なのが、ラウンドでのミスを鮮明に覚えているうちに練習ができるということです。同じようなシチュエーションですぐに練習することで、何が悪かったのかが明確になり、必ず次のラウンドに生かせると思います」 月に何度もコースに行けない人は、芝から練習できる貴重な機会なので、さらなる上達を目指してラウンド後の練習を取り入れてみてはいかがでしょうか。
ピーコックブルー