ドジャース、来季は”主力クラス”がいなくなる!? どこよりも早い2025年シーズンの戦力予想は…?【コラム】
”故障が無ければ”安定だが…
ドジャース先発陣の最大の課題はどのようにイニングを消化するかだ。昨オフはプレーオフを突破することに主眼を置き、怪我が多いが最大出力の高いタイラー・グラスノーを獲得した。 ところが、今季は故障に次ぐ故障によりローテーションは瓦解してしまった。来季は大谷、トニー・ゴンソリン、ダスティン・メイが長期離脱から復帰するが、大谷とメイは投球出力が高く頑丈な投手とは言えない。 ランドン・ナック、ギャビン・ストーン、ボビー・ミラーはある程度メジャーレベルでの地位を築き上げたが、経験不足は否めない。FAで安定して150イニング程度を投げられるイニングイーターを連れてくるのが良いだろう。
リリーフ陣には”屋台骨”が必要…?
今季までの実績から考えてマイケル・コペック、エヴァン・フィリップス、アレックス・ベシア、ブルスダー・グラテロル、ライアン・ブレイジャーは来季も確定だろう。先発投手が5人と想定すると、残り3人入るわけだが、ここで考慮する点が2つある。 一つはベテランリリーフの存在である。前述のメンバーはブレイジャー以外が30歳以下でいわゆる若手である。フィリップスがリリーフエースとしてここ数年は存在感を示しているが、若手が多い。 彼が離脱した際にブルペン陣の錨となる存在が必要だ。今季のブレーク・トライネンやダニエル・ハドソンといった経験豊富なリリーバーが理想だ。 もう一つは運用の柔軟性だ。FAでの加入やある程度実績がある投手は安定感がある一方で簡単にマイナーに落とすことができない。 故障者リスト入りという手も可能だが、あまり理想的ではない。これではブルペンが高負荷や不振となってしまった際にフレッシュな投手を追加することができない。そのため、1、2枠はマイナー降格が可能な若手を起用することで、ロースターの柔軟性を確保することが必要だ。 以上2つを踏まえれば残り3枠は1、2人をFAで補強、残りを若手用にとっておくのが理想だろう。 全体的に見て、野手はベテラン~若手までどのポジションも充実しているようだが、ピッチャーは先発、ブルペン共に頭数が足りないように見える。優先順位としては先発(イニングイーター)→ブルペン(ベテラン)→野手と言ったところだろうか。 昨オフ1000億円規模で投資したため、コービン・バーンズやフアン・ソトなどのヘッドライン級の動きはできないが、ドジャースお得意の賢い動きを期待したい。投手陣に相次いだ故障の原因解明なども含めて悔いのないオフにしたいところだ。
ベースボールチャンネル編集部