ドジャース、来季は”主力クラス”がいなくなる!? どこよりも早い2025年シーズンの戦力予想は…?【コラム】
内野手は”健康なら万全”
ショートを除いた内野ではほとんど陣容が確定している。サードのマックス・マンシー、セカンドのギャビン・ラックス、ファーストのフレディ・フリーマンは3人とも健康ならフルシーズン戦えるメンバーだ。 緊急時には内外野守れるテイラー、エドマンがおり、マイナーではこの3ポジションすべてを経験しているアンドレ・リプシウスとオースティン・ガシアーがいる。層の厚さは十分と言って良いだろう。 課題はマンシーとラックスの左投手への対応である。今季の対左投手はマンシー、ラックスそれぞれ.747、.402と2人の対右投手OPSと比べて大きく劣っている。
指名打者は”不動”
指名打者は文句なしで来季も大谷翔平が務める。投手活動を再開することから登板日や登板翌日が休息日となるかもしれないが、基本的には大谷で固定だろう。バックアップにはキャッチャー休養としてのスミスやラッシングが考えられる。 キャッチャーでは前述のように不動のスミスが8割程度、バックアップに2割程度のプレータイムとなるはずだ。今季はスミスの一時的な不振があったようにキャッチャーの守備負担が大きいため、バックアップに回す割合が増えるかもしれない。 また、長年バックアップとしてドジャースを支えたオースティン・バーンズを戻すか、若手のハンター・フェドゥーシャを常時メジャーに置くかは注目しておきたい。バーンズの2025年契約は球団オプションで再契約が可能だ。 本職の選手がいなくなってしまうのがショートだ。来季契約が残っているのはテイラー、ラックス、エドマンの3人で、全員が他ポジションで使われる可能性が高い。保守的にいくならロハスの球団オプションを行使し再契約、アレックス・フリーランドらプロスペクトの成長を待つ。 大胆に行くならミルウォーキー・ブルワーズからFAとなるウィリー・アダメス、サンティエゴ・パドレスのキム・ハソンと大型契約を結ぶことが可能だ。コスト面や今季の成績を踏まえればロハスとの再契約で落ち着くだろう。 本人もドジャースでキャリアを終えたい旨を話しており、次世代へのつなぎとして再契約+次の球団オプション追加が最も有力だ。 シーズン中には特にラックスが左投手先発の際にテイラーやキケ・ヘルナンデスに取って代わられることも多かった。キケは終了後にFAであり、オフに右の代打を用意するか、ラックスをリプレースしてしまうかは大きな注目点だ。