40代ですが「年金を払っていなかった時期」があります。今からでも「追納」はできますか?
追納や任意加入によって何円増える?
追納や任意加入で増える年金額について、具体的に計算してみましょう。令和5年度ベースでは、国民年金は満額で79万5000円です。この79万5000円を満額受け取るためには、40年間(480月)保険料を納付する必要があります。 仮に、未納となっていた期間を3年間(36月)だと考えると、保険料納付済月数は444月、もらえる年金額は73万5375円となります。満額との差額は5万9625円であり、追納や任意加入によってこの差を縮めることができます。 増えた年金は生涯にわたって受け取ることができるため、国民年金における追納や任意加入の有無は、長い目で見て大きな差となるでしょう。 なお、国民年金保険料は年々上昇傾向にあります。追納や任意加入をする場合は、可能な限り早めにしておく方がよいでしょう。
まとめ
国民年金保険料を支払っていない時期があると、給付額や受給資格期間が減るなど、将来受け取る年金に影響が及んでしまいます。 追納や任意加入は必ずしなければならないというものではありませんが、一度、それによって将来の年金額がどのように変化するか確認し、必要に応じて行うことをおすすめいたします。 出典 日本年金機構 老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額 日本年金機構 国民年金保険料の追納制度 日本年金機構 任意加入制度 執筆者:柘植輝 行政書士
ファイナンシャルフィールド編集部