ひろゆきはなぜ再ブレイクできたのか…リハック高橋Pの選定基準「マスメディアが誤った情報を発信する責任は重い」「既得権益を持たない人に注目している」
言い訳に終始してしまう今のマスコミは問題
ーー公平性を担保するために、マスメディア側にはどのような改善が必要だと思いますか? 今回の県知事選に関して、「公職選挙法や放送法を理由に選挙期間中の公平な報道ができなかった」というマスメディアの言い分がありました。しかし、実際にはこれらの法律は、公正である限り討論や報道を認めています。それを「やらなかった」というだけなのに、「我々は放送法や公職選挙法との兼ね合いでできなかった…」という姿勢は問題だと感じます。このように、マスメディアが自分たちの報道姿勢について言及しない点は、気持ちが悪いなと思います。 全体として表現の自由は確保されるべきだと考えますが、それを盾にした誤報や偏向に対しては今までなすすべがありませんでした。しかしいまはWebにも色々なメディアが存在します。今回の選挙結果は、国民がこうした問題に疑問を抱いたことの表れではないでしょうか。 マスメディアもSNSも、社会への影響をしっかり意識しながら、柔軟に修正していける。そんな社会が望ましいと思いますし、それこそが今後のメディアとしての信頼性を維持する鍵になると考えています。
ReHacQは「堅苦しくない」スタイルで何を目指すのか
ーーReHacQはライブ配信も人気ですが、堅苦しくないスタイルは意図的なものなのでしょうか? そうですね。本音を引き出すにはリラックスした雰囲気が大切です。ライブ配信では、飲み物を片手に雑談形式で進めることもありますが、それも自然な形で対話を深めるための工夫です。 ReHacQの最大の目的は、権力の監視や不正の暴露ではありません。2つの意識に基づいています。1つ目は、批判の対象になりがちな人や組織の、「魅力」もしっかり引き出すこと。もう1つは、発言や行動が事実に基づいているか、論理的に矛盾していないか、その方のリアルな姿と思考を映し出すことです。その一次情報を視聴者に届け、その評価を委ねるスタイルを目指しています。砕けた雰囲気の配信スタイルも、リラックスした対話の中で本音を引き出すための工夫の一つです。 ーー最後にReHacQの今後の展望について教えてください。 ReHacQは政治的な側面で注目されることが多いですが、実際には経済に関する情報も豊富に提供しています。政治に興味を持っている人の何割かが経済にも関心を持つようになったり、その逆に経済に興味のある人が政治に関心を広げたりする。そうした異なる興味を持つ人々がReHacQに集まり、隣接分野への関心が広がっていくことが、理想的なメディアの形だと考えています。そのような存在になれたら良いなと思っています。
高橋弘樹
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