ひろゆきはなぜ再ブレイクできたのか…リハック高橋Pの選定基準「マスメディアが誤った情報を発信する責任は重い」「既得権益を持たない人に注目している」
「既得権益を持たない人」がキーワード
また、ReHacQのMCに関しては「既得権益を持たない人」というのは重要なキーワードの一つです。そのため、そうした立場の人の言葉に注目する姿勢は一貫しています。 ーーなぜReHacQでは「既得権益を持たない人」に注目するのでしょうか? 極端に言えば、自由な発言ができることが理由ですね。例えば、ひろゆきさんは海外在住で国内のしがらみを持たず、石丸さんも会社を辞めて裸一貫で政治に挑まれた方で、いまは無職です。このような方々は特定の組織やしがらみに左右されることがなく、自由な発言が可能です。その自由さが新しい視点を生むきっかけになるため、しがらみのない人が言論空間の中に何人かいることは非常に重要だと考えています。 ただし、しがらみがないことだけでは十分とは言えません。自由である一方で、発言が無責任になったり、誹謗中傷に走ったりしないという点も大切です。そのようなバランス感覚を持つ方こそが、最終的に多くの支持を得られるのだと思います。
なぜReHacQはあえて儲からない旅番組をやっているのか
ーーReHacQは旅番組が多い印象を受けますが、それにはどのような意図があるのでしょうか?また、旅番組はマネタイズが難しい側面もあると思いますが、その点についてお聞かせください。 基本的には、「堅苦しい番組よりも楽しい番組を作りたい」という思いがあります。「ReHacQ旅」は地方創生や市民との対話をテーマにしており、訪問先もXで募集して決めることが多いです。これまでにも、ひろゆきさんや石丸さんが地方の街に出向き、現地の人々と交流したり、観光地っぽくない場所を訪れ、その土地の魅力を発掘したりしてきました。 実際に現地に足を運び、自分の目で確かめることはとても大切だと思います。そうすることで、その地域の課題や、まだ知られていない素晴らしい魅力を発見することができます。一応、地方創生を「プチミッション」として掲げているので、そうした視点で取り組んでいます。 マネタイズについては、旅番組は基本的に赤字で、コストパフォーマンスも良いとは言えません。ただし、メディア運営を個々のコンテンツの収支だけで判断すべきではないと考えています。 なぜなら、東京で国政について語ったり、大企業の経営者にインタビューするだけが政治や経済メディアの役割ではないと思っているからです。「ReHacQ旅」では、地元の中小企業が応募してくることも多く、地場産業の経営者の話を聞く機会があります。また、その中にはひろゆきさんや石丸さんと語り合いたいと考える方もいて、そうした交流を通じて得られる肌感覚が、政治や経済の大きな側面を理解する上で重要だと感じています。 実際に富山を訪問した際には、北陸地方における自民党支持層の空気感や、産業構造を実感しました。このように、旅番組を通じて得られる体験は、単なる対談番組では得られないリアルな視点を提供してくれると考えています。
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