キャプテン渡辺、来年50歳「お笑い芸人として分岐点」「カメラ1個でしゃべるだけのYouTube」
ピン芸人、キャプテン渡辺(49)が、25日に東京・杉並公会堂で単独ライブ「漫談スタイル3」(午後7時30分)を開催する。ピン芸人日本一決定戦、R-1ぐらんぷりで11、12年と2年連続で決勝進出。テレビ東京系「ウイニング競馬」でもおなじみだ。キャプテンに聞いてみた。 ◇ ◇ ◇ キャプテン渡辺という芸名は、コント赤信号の『リーダー』の渡辺正行(68)からだ。 「トリオを組んでいた時、3人組の中でリーダーっぽかったからですね。リーダーが主宰している『ラママ大会』で何度かね。80年代とか90年代、あの時代に売れっ子だった芸人はすごいですよね。実は1度、マンションに行ったことがあるんですけど、なんかすごかったですよ。今よりギャラもいいくらいで、営業とかもたくさんあっただろうし、MCをやられてましたから。『クイズ世界はSHOW byショーバイ!!』、『東京フレンドパーク』、『おはようクジラ』。90年代前半のMC芸人はすごいですよね」 自身は2011年(平23)、12年と2年連続でR-1グランプリ決勝進出。12年4月からはテレビ東京系「ウイニング競馬」のレギュラーも決まった。 「もうすぐ、50歳じゃないですか。お笑い芸人としては、これは本当に最後の分岐点ですよね。役者とかは考えてません。僕は全く演技ができない。芸人が役者やるのは、役者側から結構反発あるんですよ。『なめんなよ』っていう。簡単になれるもんじゃないし、やりたいとは思わないですね」 21年5月からYouTube「キャプテン渡辺 くず競馬チャンネル」を始めて、主に競馬の予想をアップしている。注目しているのは18年M-1、19年R-1の王者、粗品(31)のYouTube。賛否両論、いつも物議をかもしている。 「ある種理想とは言わないですけど、あんなやり方はしないですけど、粗品みたいな感じとかってすごくいいなと思ったりしますね。なんか本当に光ってやってるじゃないですか。やっぱ好き勝手やりたいっていうのはあります。特に、ピン芸人ですから」 スタッフをそろえ、カメラを何台も用意してYouTubeをやる気はない。 「やっぱりカメラ1個置いて、その前でしゃべるだけで満タンですからね。逆にもし、それだけで回るんだったら最高だなって思いますけどね。まぁ、でも確かにね、いろんなものをやってみてね。理想は、そういう形で発信できたらいいなと思いますね」 (終わり)【小谷野俊哉】 ◆キャプテン渡辺(わたなべ)1975年(昭50)10月20日、静岡市生まれ。高校卒業後、プロレス団体のUWFインターナショナル入団。その後、タレント養成の専門学校を経て芸人に。01年(平13)にトリオ「バカラ」結成も04年に脱退。06年に出戻って「キラッキラーズ」に改名も10年に解散してピン芸人。11、12年にR-1ぐらんぷり決勝進出。182センチ。血液型A。