愛媛県の教員志願倍率が過去最低「2.1倍」に…なり手不足に新たな一手!高校で行う県内初の取り組みとは
「2.1倍」これは、今年の夏に実施された来年度の県内の公立学校の教員採用試験の受験倍率です。9.6倍だった10年前の5分の1ほどにまで低くなっていて、記録のある1992年度以降、‟過去最低”となりました。 【動画】担い手不足に待った!高校生が‟先生体験”<NEWS CH.4> 愛媛県は、「教員志願者の増加」を目指して、県外の試験会場を開設や、一次試験が免除される推薦特別先行枠を拡大。 また、今月新たにいま不足している‟講師”の希望者を増やそうと、教員免許を持ちながら、教職についていない、いわゆる‟ペーパーティーチャー”を対象にした研修会を実施。研修会には76人の参加があったそうです。 さらに今、“高校”でも将来の教員を育てようという動きが始まっています。松山市内の高校で行われている県内初の取り組みを取材しました。
東温市立北吉井小学校。 子どもたちと一緒にトランプで遊んだり…掃除をしたりするのは学校の先生?ではなく… 女子児童: 「私にはお兄ちゃんがいるけど、 お兄ちゃんより大きいから、すごい年上の人と遊ぶのは初めてですごく楽しかった」
来春開設「教員養成講座」に向け 教職めざす高校生たちが実習へ
松山聖陵高校の生徒たちです! 松山聖陵高校特進コース2年 中林想さん: 「古典や漢文をやる楽しさを自分が子どもたちに教えられたらいいなと思って」 松山聖陵高校特進コース2年 梶岡咲良さん: 「お話を沢山聞いてあげたいので 話し掛けてもらえるような雰囲気の先生になりたいです」 来年度、松山聖陵高校が開設する『教員養成講座』の準備期間として、今年5月から月1回、小学校で実習をしているのです。 『教員養成講座』の対象は、将来、教員や保育士などの‟教職”を志す特進コースの生徒。「総合的な探究の時間」などを利用して、保育園や小学校など実際の教育現場で行事の手伝いや授業の支援などにあたります。
例えば… 松山聖陵高校特進コース3年 公原亜季歩さん: 「考えた跡とかを書いてる子もいて、こうやって考えたんだなと分かって楽しいです」 普段、先生たちが授業の合間をぬって行う宿題の丸つけ。 東温市立北吉井小学校 渡部謙吾教頭: 「その時は、サービス!とかって書いてあげると喜ぶと、やっぱり嬉しいと思うよ、次は頑張ってねとか」 女子生徒: 「花丸があんまり綺麗にかけないので、にこちゃんに」 渡部教頭: 「いつもとは違ったコメントをもらったり、可愛い丸をつけてもらったりすると、受け取った子どもたちも嬉しい気持ちになるのかなと」 子どもたちも… 1年生 女子児童: 「一緒に遊んでくれて楽しい」 1年生 男子児童: 「楽しい来てくれたら。一緒に遊んでくれるけん。走るのも速い!」 東温市立北吉井小学校 石丸敬二校長: 「高校生たちが将来教員になろうと活動している姿を高学年が見ているというのは、自分のキャリアについて考えるすごくいいモデルを見てて、いいきっかけをもらってるなと感じています」