「退職金でNISAをはじめませんか?」と銀行で案内がありました。年金が少なかったらと不安なので、始めた方がよいのでしょうか?
60歳からNISAを始めるポイント
60歳からNISAを始める場合、収入が減ってしまうため若い世代と同じように利用するのは危険といえます。そのため、できるだけ資産を守りつつ運用するポイントをおさえておくとリスクを減らせるでしょう。 本項では、60歳からNISAを始めるポイントについて解説します。できる限りリスクをおさえ、老後資金を増やしましょう。 ■資産を取り崩す前提で投資する 60歳で定年退職して以降は、資産を取り崩しながら生活することになります。そのため、退職金をすべて投資に回すのは危険です。 投資をする場合は、今ある資産を「使うお金」「守るお金」「投資によって増やすお金」の3つに分けて、どれくらい投資に回せるかを判断しましょう。 ■つみたて投資枠と成長投資枠を使い分ける つみたて投資枠、成長投資枠それぞれの特徴やデメリットを把握して使い分けるとよいでしょう。 つみたて投資枠は少額から積み立てられるため、投資をしたことがない人でも利用しやすいのが特徴です。成長投資枠は投資経験者に向いていて、リスクはありながらも好きな株式に投資できます。 つみたて投資枠と成長投資枠は、併用も可能です。自分に合ったほうを選んだり併用したりして資産を分散させるとよいでしょう。
退職金を使って60歳からNISAを始めるときは注意しよう
60歳からNISAを始める場合でも、資産形成は可能です。しかし運用期間が短いなどのデメリットがあるため、注意点を理解した上でNISAを利用するか検討しましょう。 NISA以外の資産形成についても考えなくてはなりません。60歳以降は投資にお金を使いすぎず、使うお金や守るお金も分けておくなど資産を分散させることで、リスクをおさえられるでしょう。 出典 金融庁 NISAを知る 金融庁 資料コーナー 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部