名門再建へ 中日監督への待望論が渦巻く「3人の男」とは
「再建の切り札」と呼ばれたスター監督としては、寂しさの残る退任発表でした。 中日の指揮官を今季限りで退任することを決めた立浪和義監督です。9月18日の阪神戦(バンテリンドーム)に敗れ、最下位に転落した「ミスタードラゴンズ」は、報道陣に対して今シーズン限りでの退任を表明。いきなりの事態に、各メディアのドラ番記者は蜂の巣を突いたような大騒ぎとなりました。 【動画】これぞホームランアーチストの弾道!細川が自身初のグランドスラムを放ったシーン 後任人事についてスポーツ各紙は、2軍監督としてチームの内情に精通し、今季のウエスタン・リーグで71勝46敗7分けの2位に導いた、井上一樹監督の内部昇格が有力視されていることを報じています。 しかし、スポーツ紙のデスクはこう語るのです。 「井上監督も指導者としては優秀な方ですが、チームは現在、危機的な状況にあります。戦力補強も必要ですし、フロントの理解が得られなければ、暗黒期はまだまだ続くものと見られます。補強費などについてもしっかりモノが言える、経験豊富な監督が求められるのではないでしょうか」 そして、下記の3名を挙げるのです。 【辻発彦】 「辻さんは2017年に西武の監督就任すると、3年連続でBクラスに沈んでいたチームを2位へ躍進させ、18年、19年は2年連続リーグ優勝に導いた実績があります。在任6年間で5度のAクラスは立派な成績でしょう。2007年から5年間、2014年から3年間は中日のコーチを務めており、再建請負人として最適の人材です」 【矢野燿大】 「矢野さんは阪神監督時代の4年間、優勝こそできませんでしたが、3位、2位、2位、3位と全てAクラス入り。何よりも明るく選手思いの『兄貴分』として、のびのびしたチームカラーへと生まれ変わることでしょう。古巣からのオファーともなれば、張り切って監督業へ取り組むことは間違いありません」 【落合博満】 「『勝つことが最高のファンサービス』と公言して、実際に勝ち続けてきた落合さんに対するファンの人気は、依然として根強いものがあります。『立て直し』には劇薬が必要。地に堕ちたドラゴンズですから、後は浮上するのみ。中日新聞本社が再び招聘すれば、話題を独占することは必至でしょう」 誰の手に再建は託されるのか、ファンの興味は尽きません。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]