明大が始動 ドラフト候補の小島大河「三冠王を目指して頑張っていく」/東京六大学
あたりを見渡せないほど真っ暗なグラウンドにナインの力強い声が響き渡った。東京六大学の明大が8日、東京・府中市の自校グラウンドで、午前5時25分から今年の全体練習を開始。恒例のポール間走30本で締め、小島大河捕手(3年)は精悍な表情で言い切った。 「最終学年なので、周りのことを見つつ、持ち味の打撃でチームを引っ張る。三冠王を目指して頑張っていく」 昨夏の国際大会で3年生ながら大学日本代表の4番も担った左打者。大学ナンバーワン捕手との呼び声高く、今秋のドラフト候補に挙がる。ラストイヤーに挑むのは、戦後17人しか達成しておらず、明大では史上初となる三冠王だ。高田繁(元巨人)、宗山塁(楽天D1位)ら歴代の先輩も成しえなかった栄冠を取りにいく。 目標にする数字は打率4割、5本塁打、20打点。昨秋は打率・340、1本塁打、12打点で届かない数字ではない。この冬は筋力強化に加え、基礎の反復に努め、レベルアップを図る。「勝負どころで打ちたい。ドラフトは意識せず、チームが目指す(大学)四冠のために自分の力を尽くす」。実力を発揮し、充実の一年とする。(武田千怜)