迷走…鹿児島のまちづくり 新総合体育館、サッカースタジアム巡るこの1年
(市民)「桜島の景観が隠れてしまう。ほかの場所がいいのかな」 県議会で313億円は可決されましたが… (米丸麻希子氏)「今回(知事選への)出馬を決意した」 米丸麻希子さんが、体育館建設の白紙撤回を求め県議を辞職、県知事選の出馬を表明しました。 7月投開票の選挙では体育館問題も争点に三つどもえの戦いとなりました。 (米丸麻希子氏)「313億円。ドルフィンポートは(年間)最高200万人来ていた。40万人しか来ないものを作る。なにやってるんだ」 しかし・・・。現職の塩田知事が圧勝しました。 (塩田知事)「本当に幅広い県民のご支援いただき、ありがたく思う」 体育館の整備にむけた入札説明会には35社が出席しました。しかし9月、入札を希望していた2社が辞退。 入札は不調に終わり、県の構想は足元が大きく揺らぎました。「人手不足による人件費の高騰」が要因とみられています。 (塩田知事)「こうした結果になったことは残念」 議会からも厳しい声が飛びました。 (外薗勝蔵県議)「執行部はけじめをつけないといけない。人件費が高くなって人がいないとかそういうのは理由にならない」 塩田知事は…。 (塩田知事)「事業費が増加する可能性があるものと考えている」 一方、白紙となったサッカースタジアム構想では新たな場所が焦点となりました。 鹿児島市与次郎の鹿児島サンロイヤルホテルが老朽化などで県有地への移転方針を示すと、その跡地がスタジアムの候補地としてにわかに注目されています。鹿児島市そして県いずれも「候補地になり得る」とします。 先を見据えたまちづくり。11月の市長選挙で再選を果たした下鶴市長は・・・。 (鹿児島市 下鶴隆央市長)「選ばれるまちを作るために全身全霊をかけて取り組んでいく決意」 ことし迷走を続けた総合体育館とサッカースタジアム建設。県内ではさらに鹿児島中央駅西口の再開発、6年後の完成を目指す加治屋町の高さ100メートルの高層ビル計画もあります。
将来を見据えたまちづくりをどう進めるか・・・2025年はまさに正念場の年となります。
南日本放送