「ヘインズ」のパックTシャツの歴史を解説! 70年代に日本に入荷し、定番人気アイテムになるまで。
日本でも1970年代にはアメ横や神戸高架下など輸入品に強いエリアで、ヘインズのパックTシャツが売られるようになっていた。1975年に当時のアメリカ製品を紹介したムック本『Made in U.S.A catalog』が発行されると、アメリカ製品への注目が集まり、巷にアメカジブームが起こる。 【写真】「ヘインズ」のパックTシャツの歴史、ディテールの詳細解説、着こなし画像をもっと見る!
1980年代、原宿ローラー族に代表される50’sリバイバルとアメカジブームの相乗効果で、ジェームズ・ディーンよろしくリーバイスのジーンズにヘインズの白Tシャツを合わせるファッションがストリートでブレイク。ヘインズのパックTシャツが、日本のファッションシーンにも定着していった。 Tシャツブランドとして世界的に有名になったヘインズは、1994年にアメリカで開催されたFIFAワールドカップのオフィシャルTシャツのボディに抜擢され、1996年のアトランタ・オリンピックの際には公式スポンサーにも選出された。
世界的に成功を収めるグローバルカンパニーになってからも、ヘインズは進化を続ける。2002年にタグ式だったネームを熱転写ネームに刷新。首筋の違和感を解消した「タグレス3P-Tシャツ」を全米で発売し、ヒットさせる。 アメリカを代表するブランドとして存在感を増した2011年には110周年を盛大に祝い、パックTシャツ発売から70周年を迎えた2017年には、アニバーサリーパックTシャツも発売に。2010年代中盤にはノームコアファッションの流行もあって、ヘインズのパックTシャツが再びファッションシーンで脚光を浴び、別注やコラボなども増加。