お酒をよく飲む人は、2023年10月の減税でビール消費「増えた」傾向、増税の新ジャンルと変化無しの発泡酒は「減った」傾向、厳しい経済環境下で「販売価格の変動に敏感に反応」/ビール酒造組合らが動向を調査
◆ビールを「おいしいから」飲むのは79.4%
家庭で「ビール」を飲んでいる人に、その理由を聞くと、「おいしいから」が79.4%、「品質がよいから」23.3%、「価格が手頃だから」20.6%と続く。「おいしいから」との回答がほとんどだった。 発泡酒・新ジャンルでは、「価格が手頃だから」が63.8%と最も多く、「おいしいから」は53.7%と2番目となった。こちらあは価格面が飲用理由となっている。
◆酒税改正前と比較し、ビールは「増」、発泡酒と新ジャンルは「減」の回答が多い
酒税改正前と比較して、家庭でビール系飲料を飲む量の増減を聞いた。 家庭でビールを飲む量は、「変わらない」が80.2%とほとんどだが、「減った」6.2%に対して、「増えた」13.0%の方が多い。 「増えた」理由は、2023年10月に減税されたこともあり、「価格面での理由(手頃と感じる、以前より下がった)」が62.5%と突出して多い。 発泡酒では、「変わらない」69.6%、「減った」12.1%、「増えた」6.6%、「飲んでいない」11.8%となった。2023年10月に発泡酒の税率は変わらなかったが、ビールとは反対に「減った」割合が高い。 新ジャンルでは、「変わらない」75.9%、「減った」13.5%、「増えた」6.6%、「飲んでいない」4.0%だった。新ジャンルでは、2023年10月に増税となり、新ジャンルと税率が同じになった。このため、ビール、発泡酒、新ジャンルの3種類の中で最も「減った」割合が高い。
◆今後の販売価格とビール系飲料の飲酒行動の変化
「ビール350ml6缶パック」が50円程度安くなった場合、ビールを飲む量はどうなるかを聞いた。ビール飲用者は、「増える」16.8%、「減る」2.3%、「変わらない」80.9%となった。 一方、「発泡酒・新ジャンル350mlパック」が50円程度高くなった場合、発泡酒を飲む量はどうなるかを聞くと、発泡酒・新ジャンル飲用者は、「増える」5.7%、「減る」18.0%、「変わらない」76.3%となった。 発泡酒・新ジャンルのかわりにどのお酒を飲むかを聞いたところ、「ビール」が37.6%だった。一方、「他のお酒の量は増えない」との回答が17.6%となり、値上げによって他酒類への移行だけではなく、飲酒量そのものの減少につながるとしている。
食品産業新聞社
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