【チャレンジC】ラヴェル完全復活2年1カ月ぶり重賞V 川田将雅騎手「何よりこの馬が久しぶりに勝ったということが大事」
川田将雅(39)=栗・フリー=騎乗で3番人気のラヴェルが直線で豪快に突き抜け、2022年のアルテミスS以来の重賞2勝目。矢作芳人調教師(63)=栗=は、2015年から10年連続でJRA重賞制覇となった。2着は6番人気ディープモンスター、3着は13番人気のエアファンディタが入った。 ◇ 馬群を力強く抜け出して完全復活を遂げた。ラヴェルが2022年のアルテミスS以来の重賞2勝目をマーク。2度目のコンビとなった川田騎手がレースを振り返った。 「スムーズな競馬をしてくれました。何よりこの馬が久しぶりに勝ったということが大事ですし、スタッフの方たちと喜んでもらえたらなと思います」 五分のスタートを切って中団の馬群を追走。前半1000メートル通過が58秒4と速いペースの中でじっくりと脚をため、直線で末脚を開放。残り200メートル手前で逃げ馬をかわして先頭立つと、そのまま押し切った。 アルテミスSで後の3冠牝馬のリバティアイランドを破って重賞初制覇。その後は勝利から遠ざかっていたが、前走のエリザベス女王杯で2着と復調した走りを見せていた。 厩舎にとっても今年初のJRA重賞タイトルで、これで2015年から10年連続でJRA重賞制覇。中山競馬場で臨場した矢作調教師は、「次は年内は考えず、年明けどこにするかこれからオーナーと考えます。リスグラシューみたいにしたい」。GⅠ4勝の先輩を目指すべく、来年の飛躍を期待したい。(北池良輔) ■ラヴェル 父キタサンブラック、母サンブルエミューズ、母の父ダイワメジャー。鹿毛の牝4歳。栗東・矢作芳人厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)キャロットファーム。戦績13戦3勝。獲得賞金1億6594万7000円。重賞は2022年GⅢアルテミスSに次いで2勝目。チャレンジCは川田将雅騎手が09年キャプテントゥーレ、20年レイパパレに次いで3勝目。矢作芳人調教師は初勝利。馬名は「人名より。母名より連想」。