【チャンピオンズC・馬体診断】筋骨隆々の見栄えは芝の一流馬以上? パワフルさあふれる3頭をピックアップ!
[GⅠチャンピオンズカップ=2024年12月1日(日曜)3歳上、中京競馬場・ダート1800メートル] 芝のGⅠを走る馬とダートのそれを走る馬のつくりが違うのは当然のことです。よりパワーが必要とされるダートで鍛えられた馬たちは筋骨隆々とした体をしています。ガッチリした見栄えという点では芝の一流馬よりダートのトップホースのほうが目立ちます。今回は、体からパワフルさが発散されているかのような3頭をピックアップして馬体診断してみます。
【ウィルソンテソーロ】
今回の立ち馬を見て一番目立ったのがこの馬です。父がキタサンブラックですが、とても芝馬には見えません。まさにザ・ダートといった形。これは肌のカロ系からきているものと思われます。ダート馬にしてはさほど体重は大きくないのですが、しっかりまとまり、がっしりとした体つきをしています。 首から尾の先までダート馬としてはよく適応した体形をしていて、全体的によくまとまっています。首は頸鋸筋、頸僧帽筋、鎖骨乳突筋、鎖骨横突筋がしっかり付着。頸僧帽筋に続く胸僧帽筋は柔らかくて強そうな闊背筋につながり、これが背中の「柔らかさ」と「強さ」を形成しています。 肩は三角筋と上腕三頭筋が強そうで、前肢の伸びと、かき込む時の力はなかなか迫力があります。胸囲も腹回りもふっくらとし、それが大腿筋膜張筋と大腿二頭筋につながっているのです。 飛節もしっかり伸び、強そうでバネもありそう。前後のつなぎは長さはないがこちらも力強そうで、伸縮力も十分に持っていそうです。しっかりとした前肢の脚取りと後躯の力強いキック力は抜群ですね。