【チャンピオンズC・コメントのツボ】GⅠ連勝を狙う武豊はサンライズジパングに騎乗 「器用さがない馬なので…」
[GⅠチャンピオンズカップ=2024年12月1日(日曜)3歳上、中京競馬場・ダート1800メートル] <栗東トレセン>フェブラリーSに続いて同一年JRAダートGⅠダブル制覇を狙う4番ペプチドナイル。主戦の藤岡佑は「すごくいい内容の追い切りができたと思います」と最終稽古に100点をつけ、「前回は息が本当じゃないなという感触でしたが、今回は放牧帰りから息遣いが良くて順当に叩いた効果が出ているなという感じです」と着実な良化度合いを告げた。 12番サンライズジパングに騎乗する武豊。先週はジャパンカップをドウデュースで快勝。共同会見にはJCで戦ったオーギュストロダンのキャップをかぶって現れた。3歳馬で臨むダート決戦について「左回りのほうがコーナーはスムーズ。ただ、そんなに器用さがない馬なので、モマれたときとか、速いペースについていけるかとか、不安といいますか、やってみないと分からない部分は大きいですね」と冷静にジャッジした。 3年連続挑戦となる1番クラウンプライド。昨年は11着に大敗したが、一昨年はクビ差2着に好走とすでに実績がある。新谷調教師は最終追いを「息を整える程度でやりましたが、動きは良かったですよ。時計もちょうどいいくらい」と評価。昨年について「パドックから後ろ向きな面がありましたし、夏の暑さの疲れが尾を引いたと考えています」と振り返り、「1角の入りがスムーズに行けるようなら」と期待を込めた。 初ダートだった今年のフェブラリーSで2着好走の16番ガイアフォース。中京千八でも結果を出せれば、ダートトップ路線の安定株として名をはせることになる。フェブラリーSに続いて騎乗する長岡は、フェブラリーSと比べ、ワンターン→ツーターン、芝スタート→ダートスタートなどコース形態が替わることについて「調教面で心配を払拭できるように対策を打っているつもりなので、安心して迎えられると思います」と話し、「このチャンスをモノにしたいと思います」と力強い言葉を残した。 <美浦トレセン>ここが引退レースとなる2番レモンポップ。最終追い切りについて田中博調教師は「力強く、ノビノビといいストライドで走っていた。前走は仕上がり途上のところがあったが、今回は順調にきた」と合格点をつけた。大外枠からの勝利だった昨年と違い、今年は2番枠。「昨年に比べればいい枠なのではないでしょうか。初速も二の脚もとても速いし、千四やマイルのGⅠ級でもハナを叩くスピードがありますから。この枠でこの馬らしさを見せられると思います」(同師)。ラストランを飾れるか。 昨年、レモンポップの前に苦杯をなめた8番ウィルソンテソーロだが、小手川調教師はこの1年の成長を感じている様子。「体重面はほとんど変わっていないですが、つくところに筋肉がついた」「去年まではすらっとして芝向きなのかな、というきれいな馬体をしていましたけど、今は本当にダートのオープン馬らしい重厚な筋肉をまとってダート馬らしい馬体になってきた」。リベンジに燃えている。
東スポ競馬編集部